「男性が小さな子どもと一緒にいると、激しく消耗してしまう……」
と、昨日の記事で書きました。

すみません! 昨日の今日ですが、これは嘘だったことが判明しました。
なぜなら、昨日と今日、僕が3歳の娘と一緒に過ごしてみて、全然疲れなかったからです。
むしろ、彼女と一緒にいることがすごく楽しく、幸福感に包まれて過ごすことができました。
いえ……以前は娘と一緒にいることはキツかったです。
彼女のことは大好きですが、妻抜きで二人でいることはかなりの負担でした。
ですが、昨日は朝昼晩の食事も用意し、お昼には彼女のために手づくりのドーナツまで作ってしまいました。そして今日は、娘と一緒に大阪の中心部へ出かけ、都会の喧騒の中で過ごすことまでしました。
以前の僕なら、これだけのことをすればヘロヘロになっていたと思います。
けれど、今回は疲れることなく、とっても楽しかったのです。
その理由は何なのか? 男性が小さな子どもと楽しく過ごす秘訣を考えていきたいと思います!
最大の秘訣は“慣れ”
妻がいなくても男性が小さな子どもと一緒に楽しく過ごす秘訣……。
一番のポイントは、慣れです。
「は?」と思われるかもしれません。
ですが、これが一番の秘訣としか考えられないのです。
もう一つの秘訣は後ほど詳しくお話ししき¥ますが、子どもと一緒に楽しく過ごすには、子どもと一緒にいることに慣れること。
これが最も効果的な訓練法であり、このことによって、子どもとの時間がどんどん楽しくなるのです。
クルマの運転に例えるなら
もう少し詳しく説明していきましょう。
例えばですが、今は車の運転が得意な人だったとしても、一番最初に教習所でハンドルを握ったときは運転が不安だったはずです。
もちろん、男性には元々クルマが好きな人が多いでしょうけれど、それでも、今までやったことのないことに挑戦するのは、心理的なハードルがあるはずです。
あるいは、とてもクルマのことが好きだったのに、いざ実際に運転してみたら全然うまく出来なくて愕然とするケースだってあります。
これと同じで、どれだけ子どものことが好きであっても、いざ一緒にいて その面倒を見るとなると、上手くいかないことが起こってしまうのです。
ですから、「数時間だけ子どもと一緒にいる」「一日だけ子どもの面倒を見る」というのも、いわば
- まだ教習所生だけど、数時間クルマに乗り続ける
- まだ運転免許を取ったばかりなのに、一日中クルマを運転する
というのと同じことなのです。
教習所の実習はせいぜい1時間単位なので、最初はそれくらいの時間が限界です。だから、「いきなり数時間も運転し続ける」というのは過酷すぎます。
ですが、子どもの面倒を見るとなると、そういった“過酷”な状況がいきなり押し寄せます。
- 今日は初めて、子どもの面倒を見る
- 夕方から夜にかけての3時間
という状況だったとしたら、それはいわば座学の教習しか受けていない教習生がいきなり「3時間クルマを運転しろ!」と言われているのと同じこと。
一見すると「子どもを3時間くらい見るなら簡単じゃん」となりそうですが、慣れていない人には大きな負担になってしまいます。
そして、精神的にも体力的にもひどく消耗してしまうのです。
女性は強制的に“慣れ”させられる
一方で女性は、多くの場合、子どもが生まれた直後から強制的に一緒にいる状況になります。
やはり授乳をすることが多いですし、子どもも母親の温もりを求めます。
ですから、仮に子育てが苦手だったり、子どもが嫌いだったりしても、子どもと一緒にいる時間が長くなることで、子どもの面倒を見ることに慣れるのです。
これもいわば、元々クルマの運転が苦手でも、長い期間クルマの運転を続けていると、いつの間にか上達するのと同じです。
(子育てをクルマの運転に例えることに違和感を感じられるかもしれませんが、「物事の上達」や「熟練」という視点から どんな人にもイメージしやすいので、この例えを使わせていただきましたm(_ _)m)
もちろん、もともとの遺伝や生物学的に備わっている身体機能が、女性の方が子育てに向いているのかもしれません。
ですが、それを差し引いても、やはり子どもと長い時間一緒にいることで、子育てのスキルが上がっていくのだと思います。
とにかく一緒にいる時間を増やすこと
ですので、男性が子どもと一緒にいることを楽しくなるためには、子どもと一緒にいる時間を増やすことが、一番効果があるのです。
「えー? 子守が苦手なのに、一緒にいる時間を増やすの?」
となられるかもしれませんが、先ほどのクルマの運転の例えに戻ると、わかりやすいと思います。
どれだけ運転が苦手であっても、クルマを運転して自由に移動できるようになることを目指すなら、“とにかく運転すること”が最大の近道ですよね?
子どもとの時間を楽しむのも、これと同じ。
子どもと一緒にいるのが疲れても、子守が苦手でも、子どもと仲良くなって楽しく過ごせるようになるためには、
- とにかく子どもの面倒を見ること
- 一緒にいる時間を増やすこと
つまり、“慣れること”が最大の近道であり秘訣であると言えるのです。
子どもをコントロールしようとしない
そして、もう一つの秘訣は「子どもをコントロールしようとしない」ということです。
「へー。それって当たり前じゃない?」と思われるかもしれません。
ですが、ここでお伝えしたいのは「コントロールしない」ことではなく、「コントロールしようとしない」……この“しようとしない”が重要ポイントなのです。
「コントロールしない」のは当たり前
「人をコントロールしない」というのは、生きる中で当たり前のことだと思います。
だって、人はそれぞれに意思を持っていて、それぞれの判断で動いています。もちろん会社などの組織で上司から言われたことには従うでしょうが、基本的に他の人から自分の決断や行動をコントロールされることはありません。
ですから、他人をコントロールすることもできません。
そして、当然のことながら、子どものことをコントロールすることもできません。
ここが大前提です。
ですが、ここで非常に厄介なことがあります。
自分の子どもとなると、コントロール“しようとしてしまう”のです。
子どもに対する責任や期待
これが他人の子どもであれば、ある意味、ラクかもしれません。
「何をしていようと、どうせ他人の子どもだしなー」
「多少やんちゃでもうるさくても、自分には関係ないしなー」
「そもそも、他人はコントロールできないしねー」
で終わることができます。
ですが、自分の子どもとなると……
- 今の行動だけでなく、将来のことも考えなきゃ!
- 他の人に迷惑をかけないようにしなくちゃ!
- この子が立派に育つように、自分には責任がある!
みたいなことを考えてしまいます。
もちろん、こういったことを考えない親御さんもいるでしょうが、大なり小なり、自分の子どもに対して責任や期待を抱いてしまいがちです。
そして、その責任や期待を叶えるために、子どもに対して
- こんな風に育ってほしいな
- こんな風に行動してほしいな
と思ってしまいます。
いえ、思うだけではなく、口に出して言ったり、行動を促したりします。場合によっては、大声で叱ってしまうこともあるでしょう。
つまり、子どもの言葉や行動をコントロールしようとしてしまうのです。
ですが、こういった想いがあると、子育てはめっちゃツラくなります(>_<)
暴れ馬を乗りこなすようなもの
先ほど、子どもと一緒に過ごすことをクルマの運転に例えました。
ですが、これは間違いです。「クルマの運転」なんて甘っちょろいもんじゃありません。
だって、クルマはこちらが操作した通り、コントロールしたままに動いてくれますが、子どもはこちらの意図やコントロールの通りには全く動いてくれないのですから。
これはもう、クルマの運転ではなく、乗馬に似ています。
しかも、素直に言うことを聞いてくれる馬ではなく、暴れ馬です。
こっちの意図や都合など全く無視で、自分のやりたいように動きます。
しかも、こっちの予想など完全に超越して、ぶっ飛んだ言葉や行動に出ます。
コントロールするなど、もってのほか。ガンガンにこちらが振り回される中で、付き合っていかないといけないのです。
そこに「コントロールしよう」などという気持ちがあると、邪魔でしかありません。
だから、「コントロールしようとすること」を捨て、子どもの予想外の動きに合わせて柔軟に対応することが、子どもと楽しく過ごす秘訣になるわけです。
子どもの意思や行動を尊重しながら進む
とはいえ、「子どもをコントロールしようとする」という気持ちを捨てるのは、僕はなかなか出来ませんでした(^^;;
先ほども言ったように、やっぱり責任を感じるし、子どもへの期待もある。また、仕事をしながらの子育てであれば、その日のスケジュールもあります。自分自身のやりたいことだってあります。
ですが、小さな子どもは、そういったこちらの意図や予定をぶち壊してくるのです。
それはもう、ストレス以外の何ものでもありません。
「てめぇ! 俺の言うことを聞けーーーーー!!」
「そんなことやったら、他の人に迷惑やろうが!」
「俺もやりたいことあるんや! ワガママばっかり言うな!」
と何度怒ったことか……(^^;;
これは取りも直さず、「コントロールしようとしている」ということなのですが、そこが理解できずに何度も怒って、その度にストレスを感じていたんですよね。
そして、何度もこの経験をして、
「あ。そうか……。子どもをコントロールしようとしても無駄なのか」
と体感で納得して、コントロールしようとすることを辞めたのです。
ですので今は、暴れ馬の上に乗りながら、その馬の気持ちや行きたい方向を汲み取りつつ、そのエネルギーを上手く調整して、自分の都合にも合わせられるようにしています。
そのためにはまず、「コントロールしようとしない」が必要なんですよね。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
妻が不在のときなどに、男性が一人で子どもの面倒を見る秘訣をお話ししてきました。ポイントとしては2つだけで、
- 子どもと過ごす最大の秘訣は“慣れ”
- 子どもと一緒にいるときは、コントロールしようとしないこと
となります。
この2つを事前に理解しておくだけで、子どもと一緒にいる時間がどんどん楽しくなるはずなので、頭の隅にでも留めておいていただけると嬉しいです(*^^*)
そして、お子さんとの楽しい時間と思い出を、どんどん創っていってください!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。