旧家

好きなことをやってはダメ!?旧家の跡継ぎが見つけた新時代の生き方とは?

僕は400年続く旧家の跡取りです

僕の家は400年続く旧家です。

記録によれば、江戸時代が始まる直前、1600年ごろに居を構えたとされています。それ以来 江戸時代が終わるまでは、地元の庄屋や代官を勤めたといいます。

……と、「こんなことをいきなりブログに書くのは何でやねん?」という感じなのですが、自分でもよくわかっていません(^^;

ただ、このブログは日々の自分の中に湧いて来たものをそのまま書くのがコンセプトなので、いま心の中に湧いているものを書いています。

「自分のルーツを振り返り、それを未来をつなげるため」かな? と、いま書きながら感じていますが、書いていってどうなるかはわかりません。

ただ、今の時代、多くの人が生き方に迷っているように思います。

人によっては

  • 時代の転換点だ!
  • 太平洋戦争と同じくらい大きなインパクトが来る
  • 明治維新くらいの革新が起こる!

と言いますが、そんなタイミングで「この先どうやって生きていけばいいのか?」を迷っている人は多いようです。

そして、僕も生き方に迷っている人間の一人です。

この先の未来、どうやって生きていけばいいのかわかりません。

だから、今まで沢山のことに迷い、色々なことに取り組んで来ました。ですが、答えは出ません。

いえ。答えなんて、出ないものなのでしょう。

これから先、自分自身で手探りで進みながら、「あーでもない、こーでもない」とずっと悩みながら進んでいくものなのでしょう。

きっと“答え”を見つけようとした瞬間に自分自身の生き方から外れ、その“答え”を提示してくれた他人の言うままの人生になってしまいます。

だから実は、迷いながら進む方が正解だと思うのです。

今回は、そんな迷いながら進んでいる僕の、これからの生き方(の、あくまで一事例)を書いていきたいと思います。

資産家は何もせずに生きるべき?

冒頭で書いたように、僕は400年続く旧家に生まれました。

江戸時代は庄屋として地元をまとめ、明治維新の後は事業を興し、山林業や農業、製造業(日本酒の醸造)、そして銀行業などを営んで来ました。

そんな歴史を踏んでいるので、正直なところ、先祖は多くの財産を遺してくれました。

わかりやすく言えば、一生働かずに生きていけるくらいの資産です。
あ。でも、だからって「ラクに生きられる」というわけでは全然なくって、土地の管理だったり税金だったり地元の責任だったり、色々なことがあります。この辺りは、なかなか理解していただけない部分ですが、ここではこれくらいで(^^;

要は、僕は「資産家」とか「地主」と呼ばれる人間なわけです。

もちろん、自ら名乗る訳ではありませんが、地元ではそんな風に見られます。本当はそんな風には見られたくないはないんですが、それが事実です。

「じゃあ、そのまま働かずに暮らせばいいやん」
「別に頑張って自然農法せんでええんちゃうん?」
「てゆーか、資産家の人がネットで何をしてるの?」

と思われるかもしれません。

というか、実際にそんな風に言われて来ました。

先日、尊敬する人から、現在の活動をやめるように言われました。

  • あなたのような旧家の人間が、インターネットで活動するのは辞めた方がいい
  • 家の資産だけを大事に守って、自分の欲を殺して生きることも美しいよ

と、こんなことを言われたのです。

正直なところ、本当にその通りだと思います。

僕はあえて何か事業をする必要はないんです。働く必要はないんです。家の資産だけの世話になって、何もせずに一生を終えればいいんです。

極端に言えば、遊んで暮らせばいいんです。

でも、現時点では、農薬や肥料を使わない自然農法に取り組んでいます。そして、ご縁ある方のホームページやブログの作成などインターネットの仕事もしています。

あえて、自分自身で何かをしようとしています。

これは間違ったことなのかもしれません。尊敬する人の忠告どおり、家の財産だけを守って生きるべきかもしれないのです。

僕の生き方は、きっと間違っているんです……。

レールの敷かれた人生から……

物心ついた頃から、「あんたはこの家を背負って生きるんやで」と言われて来ました。

特に祖母からそんな風に言われ、「そうかー。僕の将来の生き方は決まっているんだー」と子どもながらに思っていました。

だから、小学校や中学校のころの将来の夢は「家を継ぐこと」でした。

周りのみんなが、「消防士」とか「歌手」とか「パイロット」とか言っている中で、僕の夢は「家業を継いで守っていくこと」だったんです。

今から振り返ると、小さい頃からの刷り込みって本当に恐ろしいです。

何度も「あなたはこういう人間なのだ」「こんな風になるんだよ」と言われると、その通りになっていくんですね(- -;;

ただ、唯一の救いというか……今気づいて本当に本当に感謝なのですが、両親は僕の個性を大事にしてくれていました。

古い家なので、躾(しつけ)が厳しかったり、「将来はこうあるべき」とか「結婚はお見合いで」とかは言われて来ましたが、基本的に自由にさせてくれて、僕がすることを見守ってくれていました。

僕が大学時代に「声優になりたい」と言ったときも、養成所の書類にサインをくれました。(声優養成所は自分がバイトで貯めたお金で入ったのですが、当時は19歳の未成年だったので保護者の承諾が必要だったんです)

そう。大学に入るころ、僕は「家を継ぐ」という道から外れることになるんです。

これは自分の中で抱えていた反発心が表面化したのかもしれないですし、本当にやりたいことへ向かう勇気ができたからかもしれません。

おそらく、その両方の気持ちがあったのでしょうが、この時に「旧家としてこう生きるべき」という人生のレールから、「自分はこう生きたい!」という道へ進むことになりました。

自分はやっぱり好きなことはできない

ですが、恥ずかしいことに、声優になる夢は叶わずに終わりました。

運よくプロダクションの仮所属までは行けたものの、そこから実際のお仕事をいただけることはなく、大学卒業のときを迎えます。

そして、ちょうどそのタイミングで、祖父母が病気にかかっていたこともあり、「家に戻るように」という父からの指示があったんです。

自分の中ではすごく悩みました。

声優にはなれなくても、「演じること」の楽しさを知り、それを続けていきたいと思っていたので、バイトしながら劇団に入ることを考えていました。

とにかく何かを表現したり創造したりすることが昔から好きだったので、それを仕事にする道を選びたかったのです‥…。

けれど、

  • ああ。ここで自分のやりたいことを選択したら、家族に迷惑をかけることになる
  • もしかしたら、地元の人たちの目もあるかもしれへんなぁ……
  • 結局は自分のワガママに過ぎなくて、誰も幸せにならへんから、この夢はあきらめよう

そうやって、自分のやりたい仕事をあきらめて、家に戻ることにしたのです。

このときに僕は、

「旧家の人間は、自分のやりたいことをしてはいけないんだ」

「好きなことをして生きてはいけないんだ」

と思い知ることになります。

そして、自分の意思を押し殺して、家のために生きる運命を受け入れる選択をしたのです。

どうやっても捨てきれない創造性

が、どうやら僕は、とってもとってもあきらめの悪い人間のようです。

そんな風に決めたのに、やっぱり自分のやりたいことや好きなことをしようとします。

もちろん、家の仕事や資産管理の勉強をしつつですが、小説を書くアルバイトをしたり、インターネットでブログを書いたりホームページを作ったり……ということをやって来ました。

「家のために生きる」「自分を押し殺して生きる」と決めながらも、どうしても自分の中から湧いてくるオリジナリティというか創造性というか、そういったものを捨てきれないでいたのです。

しかも、小説のバイトで知り合った女性とお付き合いをするようになり、彼女との結婚を考えるようになりました。

「結婚は見合いでするんやで!」と、これは祖父母からも両親からもずっと言われ続けていたことなのですが、それとは反した道を進もうとしたのです。

そして実際、その女性を結婚して今に至ります(//-//)テレテレ

これだけ見てもわかるように、「家の資産を守って生きる」「旧家の跡継ぎとして自分を殺して生きる」と思いながら、どうしてもそこに反発するというか、そこから脱却して自分の思う道を進みたいというか、そんな気持ちと行動を止められないのです。

自分の独自性や創造性を捨てきることができないのです。

それは今の仕事にも反映されていて、

  • 代々の農地を継いだから、それを普通に管理すればいいだけなのに、普通ではない自然農法にチャレンジする
  • 不動産屋や預貯金といった昔ながらの資産を管理すればいいだけなのに、「ホームページやブログはこれからの時代の資産だ!」と考え、インターネット上でビジネスや資産構築をしようとする

という風に、あえて普通ではない道を選んでいます。

「家のために自分を殺さないといけない」という気持ちと、「それでもやっぱり自分の独自性や創造性を発揮したい」という気持ちが、今の自分の中でせめぎあっているのです。

ご先祖様の生き方から見えた光

だから、「自分を殺すことも美学だ」「あなたは家のために生きるべきだ」と言われたときは、大きな衝撃でした。

「やっぱり自分は自分の好きなことはしてはいけないのか」と。
「やっぱり色んなことを諦めなければいけないのか……」と。

ですが、そんな風に葛藤する中で、一つのことに気づいたんです。

「あれ? ご先祖様って、自分を殺して生きてたっけ?」

ということに。

先ほど少しだけ触れたのですが、我が家は明治維新の後、製造業や銀行業などを営みました。

けれど、これって、すごく思い切ったことだったと思うんです。

当時は時代の変わり目ということもあり、もともと権力や財産を持っていた人たちが没落していく時期でもありました。

大庄屋だった我が家もそれは同じで、江戸時代の末期には家庭内の経済事情がかなり危機的だったという記録が残っています。

つまり、以前までの体制で家を守ろうとばかりしていては、生き残れない時代だったのです。

ですが、僕のご先祖様は、あえて以前からの流れを振り切って、製造業や銀行業といった新たなチャレンジをします。

特に銀行業なんかは、金融の考え方が西洋から入って来て間もない時期で、先行事例のないビジネスです。それを新たに始めるというのは、相当な覚悟があったのだと思います。

ご先祖様が僕のようにワガママで、創造性を捨てきれない人たちだったのかはわかりません。「きっとご先祖様もオリジナリティと創造性に富んだ人だったんだ!」と考えてしまうのは、都合が良すぎますから(^^;;

ただ、客観的に見ても確かなのは、

「時代の変化に際して、ご先祖様は新たなチャレンジをしていた」

ということなのです。

そうでないと、時代の変化に飲み込まれて、我が家は沈んでしまっていたでしょう。

今こうやって家が存続し、財産が残ってくれているのは、ご先祖様が新たなチャレンジをしてくれたおかげなのです。

古くからの体制を捨て去り、その時代にあった新たな動きをしたからこそ、長く継続することができたのです。

「あ、そっか。じゃあ、僕が新しいことをしたって、何ら問題ないじゃん!」

と、そんな風に気づきました。

旧家を継続させるためには新たなチャレンジが必要

ここで我が家のことだけでなく、他の事例も考えてみると、長く続く家柄や会社というのは、「古くからの体制を守る」だけでは生き残れないことがわかります。

明治維新や太平洋戦争のときに、多くの旧家(資産家)や会社がつぶれてしまったように、時代が変化するタイミングにおいては、自らも変化を起こすことが必要なのです。

そうやって節目節目で変化を起こし、古いものを脱ぎ捨て新しいものを取り入れるからこそ、時代を超えて長く継続することができるのでしょう。

いわば、「旧家」というものは、古ければ古いほど、それだけ新しいチャレンジを繰り返して来た家ということが言えます。

ですので、僕が考えるこれからの旧家の守り方・生き方というのは、

時代の変化を読み、その上で新たなチャレンジをすること

なのです。

繰り返しになりますが、「今の財産を守る」「古くからの体制に従う」というだけでは、逆に時代を生き残れません。

もちろん、「好き勝手に自分のやりたいことをやる」とか「無鉄砲に根拠なく新しいことをする」ということではありません。

ですが、「時代の変化を見据えながら革新を起こす」ということをしないと、むしろ家が存続しないのです。

そして、そのためには、自らの意思が必要になります。

古くからのしきたりや習慣や考え方に縛られず、周りの意見に流されず、自分自身の目で社会を見て、時代の変化を感じ取り、そこで創造性を発揮する必要があるのです。

「あれ? じゃあ、僕が創造性を発揮するのは、家のためになる???」

もちろん確証や答えはありませんが、自らのオリジナリティや創造性を発揮することが、むしろ家のためになる可能性だってあるのです。

自らの好きなことで家のために貢献する

この考えに至ったとき、自分の中から葛藤が消えました。

いえ。正直なところ、まだ迷ったり葛藤することもありますが、

「自分の好きなことをすることで、家に貢献できるかもしれない」

「自分の個性や創造性を発揮することが、家の未来に繋がるかもしれない」

という風に感じています。

そう。自分の「好きなこと」「やりたいこと」は、決して家をダメにすることではないのです。また逆に、家のために「好きなこと」や「やりたいこと」を我慢する必要はないのです。

時代の流れを見据えながら、「どうすれば自分も家も活きる形になるか?」を考え、その上で行動を起こせば、きっと突破口は見えて来るでしょう。

少なくとも、これからの僕は、

  • 家のために自分を押し殺したり
  • 家のために自分の個性や創造性を閉ざしたり

ということは決してせず、むしろ

  • 家のためにこそ、自分のやりたいことをする
  • 家を存続させるために、自分の意志で時代を読み取り行動を起こす
  • 家を生かすためにこそ、自分の創造性を発揮する

という考えで、進んでいきたいと思います。

長くなってしまいましたが、ここまで読んでくださったということは、あなたもご自身の家のことで悩んでいらっしゃるのかもしれません。あるいは、僕自身の人生の物語に共感してくださったのかもしれません。

いずれにしても、あなたの人生に何かしらプラスになるものを提供できれば幸いです。

あと、本当は「これからの資産家・旧家はどうあるべきか?」みたいな話を書きたかったのですが、これは別の機会にしたいと思います。

そんなわけで、続編をお楽しみに〜〜(^-^)

▼続編できました!

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