「自分のホームページを持ちたい」
というお話を時々いただきます。
主に会社や店舗、個人事業をされている方からですが、ご自身の趣味や創作活動のためのホームページという場合もあります。
あるいは、「まだ明確な活動内容は決まってないけれど、これからの自分のために」という場合もあります。
ただ、そういったときによくお聞きするのが、
- 情報が整理されて見やすいものにしたい
- アクセスが自然と集まるようにしたい
- 綺麗なデザインににしたい
ということ。
そして、同時にこんなことを漏らされます……。
「でも、ホームページ制作って高いんですよね」
「ウェブ作成に関わっている友達には50万円って言われました」
「検索で調べてみても、10万円は超えるんですよね……」
……と。
確かにそうなのかもしれません。僕もウェブ関係のことを仕事にしてますが、伝え聞く情報によると、やはり高価な話が多いです。
ただ、僕は農家と兼業している完全なる異端児なので、ウェブ業界のことはあまりよく知りません。価格の相場なども関係なく仕事させていただいています。
ですが、これだけは言えます。
「最初はホームページになんて、お金をかけるな!!」
……と。
もっと言うと、「ホームページなんか要らん!!」とさえ思います。
そもそも、先ほどの「見栄えを綺麗にしたい」とか「情報が整理されたものにしたい」とかは後から考えることです!
そして、「自然とアクセスが集まるホームページ」なんて、作るのは不可能です!!!!
それよりもっとやるべきことが、他にあるんです。
ネット活用はコストをかけない!
ブログへのご来訪ありがとうございます! 「農マドワーカー」のいずばやしです。大阪の郊外で自然農法の田んぼをしながら、インターネット関連の仕事をしています。
「インターネット関連の仕事」というのは、ホームページやブログの作成や、その後の運営のお手伝いです。
もともとは、自分のこだわりの農作物を直接販売するためにネットの勉強をしていたのですが、それがいつの間にかネット活用のご相談やご依頼を受けるようになり、こういった仕事をさせていただくようになりました。
なので、ウェブ業界出身ではないし、ITの専門知識を勉強してきたわけではありません(今、現在進行系で学んではいますが)。
ただ、そういった経緯だったので、気をつけていることはあります。それは
できるだけコストをかけずに、インターネットを活用していただくこと
です。
先ほど書かせていただいたように、ホームページの作成をプロにお願いすると「○○万円」といったお金がかかるようです。
僕は相場のことはよく知りませんが、これを聞くだけでも「高っ!」と思います。
なぜなら、僕が今までやってきた“ネットの活用”って、基本的に無料のものか安価なものを使って来たので、10万円単位でお金がかかるなんて信じられないんです。
そして、何よりも伝えたいのは「ホームページなんて最初は不要!!」ということです。
ホームページとは何か?
あ。念のため、「ホームページとは何ぞや?」という話をさせていただくと、「組織や個人が活動を紹介するためのウェブサイト」だと、ここでは定義しておきます。
(あくまでも、この記事内だけの定義です。世間には色々な定義があるので)
「企業紹介」とか「理念」とか「プロフィール」とか「サービス紹介」といった、その組織(会社)や個人の全体像が見えるものです。そして、日々更新されるものではなく、基本的に「固定された情報がそこにある」というものですね。
ですので、何か事業を始めたり、自分の趣味や創作を紹介したい場合、「ホームページを持ちたい!」となることが多いわけです。
ちなみに、もっと正確な定義でいうと、「ホームページ」というのは、ブラウザを立ち上げたときに最初に表示されるページのことを指します。つまり、一つ一つのスマホや一つ一つのパソコンで「ホーム」となっているページのことです。
なので、本来はインターネット上にあるページのことを指す言葉ではないんです。
ただ、いつの間にか、会社や個人を紹介するウェブサイトのことを「ホームページ」と呼ぶようになり、今のように広く使われるようになりました。
ホームページなんて最初は要らん!
ですが、それに対する僕の意見はこうです。
「最初にホームページなんて持たなくていい!」
「お金なんて絶対かけなくていい!」
なぜかというと、最初の何もない段階で、お金と時間をかけてホームページを作っても無駄になることが多いから、です。
この記事の冒頭で、「ホームページを作りたい」という方のご要望で、こんなものがあると書きました。
- 情報が整理されて見やすいものにしたい
- アクセスが自然と集まるようにしたい
- 綺麗なデザインにしたい
ですが、これって、最初の段階で行うのは難しいんですよね……。
どうしてかというと、
- 情報が整理されたものにしたい
→その情報ってどこにありますか? どこかにストックされていますか? それが無ければ整理のしようがないです。 - アクセスが自然と集まるようにしたい
→そのアクセスの流入経路は検索エンジンからですか? SNSからですか?
検索エンジンからであれば、情報のボリュームと日々の更新と記事数が必要ですが、それってありますか?
SNSからであれば、フォロワーやお友達の数が必要ですが、それってありますか? - 綺麗なデザインにしたい
→綺麗なホームページを作るのとても素敵だと思います。ですが、たとえ綺麗なデザインで作ったとしても、それを見に来てくれる人はいますか?
もちろん、「自分が見るだけ」ならそれでいいのですが、見に来てくれる人がいないのに綺麗なデザインにする意味ありますか?
となってしまうからです。
まとめると、「ホームページを作るための情報(コンテンツ)と人が集まるための流入経路は、最初は全くないですよね?」という場合がほどんどだからです。
ホームページを作るだけでは意味をなさない
つまり、どれだけお金をかけてホームページを作っても、全く機能を果たさずに終わってしまう可能性がある、ということです。
「え? ホームページを作れば、自然と人に見てもらえるんじゃないの?」
と思われるかもしれませんが、全然違います。
たしかに、まだウェブサイトの数が少なかった時代では、それが通用したかもしれません。ですが、今はインターネットがどんどん普及して、多くの人が発信しホームページやブログを持つようになりました。
だから、そんな中で「自然と人が集まるようなホームページ」を作るのは難しいです。
ほとんどの場合が、すでにある無数のウェブサイトに埋もれてしまいます……。
もちろん、ホームページだけを作って人を集めることは不可能ではないですが、情報量が詰まっていて、かつオリジナリティが溢れるコンテンツが必要となります。
この場合でも、「たくさんの情報」や「ユニークな情報」といったものが必須条件ですよね。
つまり、ホームページが機能を果たすためには、
- 積み重ねられた情報(コンテンツ)の量と質
- 人が見に来てくれるアクセス経路
が必要なのです。
最初はブログやSNSで!
「じゃあ、どうすればいいの?」となられるかもしれませんが、答えはシンプルで
最初はブログやSNSで発信していく
となります。
んでもって、これは沢山のお金をかけず、無料のものか安価なツールを使うだけで十分です。
というか、SNSであれば、ほとんどのものが無料で使えますよね? FacebookやTwitter、Instagramなど、お金がかかるということは、ほぼありません。
また、ブログをするにしても無料サービスは山ほどありますし、お金をかけたとしても月500円~1,000円くらいです。
僕のこのブログは有料のものを使っていますが、月額1,000円ちょっとで運営しています(しかも、他にもいくつかサイトを持っていますが、この金額のなかでやっています)。
「ホームページに○十万円かける」というのに比べたら、全然安いですよね?
それに、日々更新していけばコンテンツ(情報)が蓄積していきますし、読者さんやフォロワーさんを着実に増やしていくこともできます。
ブログとは何か?
あ。でも、「ブログとはなんぞや?」という説明をしていませんでした(^^;;
先ほど「ホームページは固定された情報を掲載する」と書きましたが、それに対してブログは「日々アップデートされるもの」です。
つまり、固定されず変化していきます。
めっちゃわかりやすく言えば、“インターネット上の日記”です。
日々の出来事とか、自分の考えや想いを、どんどん書き綴っていくことができるわけです。(当サイトがまさにコレです!( ̄▽ ̄))。
また、何か事業をしている場合は、それに対する想いとか日々の仕事の状況を書いていくことができます。
「まだ事業を始めていない」「これから準備をする」という場合でも、その準備の様子を日々書いていくこともできますよね?(実はそういったものが、ウケたりします。まだ完成していないからこそ、オリジナルの物語がそこに生まれるので)
そんな風に、手軽に始めることができ、気軽に取り組んでいくことができるのがブログなのです。
とはいえ、「ブログなのか?」「ホームページなのか?」という線引きは、実は無意味だったりします。ホームページの中にはブログが組み込まれていることが多いですし、ブログであっても固定された情報ページがあって、ホームページの役割を果たしたりします。この記事ではわかりやすくするために、ホームページとブログを別々のものとして説明しましたが、実際には両者が合わさって作られることが多いです。
ブログの持つ絶大な効果
ですが、その“手軽さ”や“気軽さ”とは反対に、効果は絶大です。
日々の考えや思いや出来事を書き綴っていくことで、確実に情報(コンテンツ)が蓄積されていきます。
たとえば1年ブログを続けたとしたら、1日1日に書く量は少なくても、ブログ全体が持つ情報量は膨大になります。
そして、膨大な情報量があり、その質が高く、ユニークなものであったとしたらGoogleなどの検索エンジンはそれを評価し、検索結果に載せてくれるようになります。そうすれば、何らかのキーワードを検索した人が、ブログを見に来てくれるようになります。
また、そのブログそのものを好きになって、定期的に読みに来てくれる人だって現れるでしょう。言い換えると、「ファンを作れる」ということですね。
つまり、ブログは手軽で気軽であるがゆえに、継続していけば
- たくさんの情報量を積み重ねることができる
- 人が見に来てくれる状況を作り出すことができる
という効果を生むのです。
ブログによってホームページの条件が整う
ここでお気づきでしょうか? 先ほどお伝えしたホームページに必要な条件がここで揃う、ということに。
そうなんです。ブログ(またはSNS)で発信を継続していくことで、ホームページを作る“土台”が整うのです。
- ブログで積み重なった情報
→それを整理して凝縮することで、ホームページの効果的なコンテンツとなる - ブログに集まるようになったアクセス(読者さん、ファン)
→それを利用して、ホームページを見てもらうことができる
という流れを生むことができます。
そして、整理されたコンテンツと人が見に来てくれる状況を作れていれば、綺麗なデザインが効果を発揮するようになるのです。
つまり、何が言いたいかというと、「ブログ(またはSNS)で日々発信して記事やアクセス数やフォロワー数が増えたら、その後でホームページを作ればいい」ということです。
あるいは、もともとブログだったものを、ホームページ風にアレンジでも良いでしょう(詳しい方法は説明が難しいので、ここでは省略させてくださいm(_ _)m)。
もっと言うと、別にホームページが無くても、ブログとSNSだけあれば仕事ができちゃったりもします。実際、そうやって活動されている人もいますし。
ですので僕は、
- 最初にホームページなんて要らん!
- お金をかけてホームページを作るなんてムダ!
- それよりも、ブログやSNSから始めよう!!
という主張をしているのです。
今回の記事ではブログとSNSを同じようなものとして扱いましたが、実際には違いがあります。また、SNSであっても媒体によっては特性が違います。ここまで話し出すと、めちゃくちゃ長くなってしまうので、今回は言及を避けました。けれど、本来は「ブログ」と「SNS」は違うものだ、ということだけは押さえていただければと思います。
まとめ(ホームページ作成で失敗しないために)
いかがでしたでしょうか?
なんかもう「ホームページ不要論」のようになってしまいましたが、本当は僕はホームページが好きです!
自分のを作るのも好きですし、他の人のホームページを作るのも本当に楽しいです♪
ですが、良いホームページを作るためには“下地”や“土台”が欠かせません。
そして、今まで相談に乗らせていただいた方々は、その“下地”や“土台”がないまま、単に「綺麗なホームページが作りたい」となっているケースが多かったのです。
ですので、あえて今回は「ホームページなんて要らん!」という主張をさせていただきました。
今回のポイントを整理すると……
- ホームページを作るためには、整理された情報と人が集まるアクセス経路が必要
- それが無いままにホームページを作っても、無駄に終わる可能性が高い
- だから、何もない最初の段階で、お金をかけてホームページを作るのは論外!
- ホームページより前に、まずブログやSNSで手軽に発信し、情報(コンテンツ)やアクセス数や読者さんを増やしていく
- ブログやSNSに情報量やアクセス(読者さん、ファン、フォロワーさん)が増えてきたら、それを整理してホームページにつなげる
- 価値あるコンテンツや人が見に来てくれる経路を確保した上で、お金をかけてホームページを作ると良い
となります。
あくまでも、兼業農家の独り言ではありますが、実際に自分でネット活用を経験してみて、こんな流れが良いと考えているのです。
今あなたがホームページ作成を考えているのであれば、少しでもご参考になれば幸いです(^-^)
最後までお読みいただき、ありがとうございました!!
などを書かせていただいています。
(「農マド」と言いながら、農業やネット関係の記事は少なめです(^^;;)
あなたの人生にとってお役に立てる内容があるかもしれませんので、よかったらご覧ください。