僕は昔から落ち込みやすい性格でした。
けれど、そんな自分を変えたくて試行錯誤してきました。
20代の頃には自己啓発に数百万円かけて勉強したので、少し変かもしれません(^^;;
ただ、そうやって気づいたのは
「自分自身を認めることが一番大切」
ということでした。
ありのままの自分を認める
よく「自分を愛しましょう!」という発信を目にしますが、同じ意味に捉えていただいて構いません。
ただ、「愛する」という言葉を使うと、キラキラしたイメージになったり、人によっては「怪しい」と感じられてしまうので、シンプルに「認める」という言葉を使っています。
別の表現をすれば、
- 自己を肯定する
- 自分自身を許す
- ありのままの自分を受け容れる
とも言えます。
すごくシンプルなことではあるのですが、今まで沢山落ち込んだり、後ろ向きになったり、急に怖くなったり、落ち込んだりした経験を振り返ると、
「そのときの自分を認められていなかったな……」
「それが原因で、気持ちが落ち込んでいたな……」
という共通点に気づいたのでした。
自分を認められないから苦しくなる
これはすごく自然なことで、
- 今の自分はダメだ
- こんな自分は嫌いだ
という風に、自己の状態を否定すると、自然と気持ちもネガティブになります。
社会生活の中で感じるストレスやプレッシャーも、実は「自分を許せていない」「自身を認められてない」ことが原因だったりします。

世の中にはストレスやプレッシャーに強く、強靭なメンタルを持っている(ように見える)人がいますが、それって自分を肯定しているからなんですよね。
落ち込んだ状態だって肯定する
それに、そもそもの話として、人間も自然の生き物である以上、時期によって調子が良くなったり悪くなったりします。
つまり、落ち込むのだって自然なことなのです。

ですので、調子の悪いサイクルが訪れたときは、「そっか。今は不調の時期なんだ」とありのまま受け止めるのがポイントです。
ですが、以前の僕は、こういうとき
「落ち込んじゃダメだ!」
「もっと頑張らないと!」
と自分にムチ打って、調子を良くしようとしていました。
これは、一見 前向きな姿勢ですが、「落ち込んだ自分を否定している」状態です。
つまり、自己を否定したネガティブな思考なのです。
ですから、頑張ろうとすればするほど逆効果で、自分を疲弊させ、調子の悪さを長引かせてしまいました。
だから、たとえ調子の悪い状態であっても、まずは自分を「認める」「許す」「受け入れる」というのが大事だと感じています。
ただし、「ありのままだけではダメです!」という話も、このブログの中ではしています。これはメンタルが整った上での次のステップですので、よかったらご覧ください(^-^)
でも、自分を認めるなんて出来ない!
とはいえ、
「自分のことを認められるなんてできるか!」
「それができへんから苦しいんやろうが!」
「てゆーか、自分が嫌なところばっかりやから、落ち込むんやろ?!」
と思われるかもしれません。
はい。おっしゃるとおりです。
僕も自分のことが大嫌いだったし、今でも基本的に嫌いです。
嫌なところばっかりです(- -;;;
だから、素直に自分のことを認めるなんてできません。
ですので、日々、自分の悪いところに向き合って、「イヤーー!」と落ち込んだり「キィイイ!」と苛立ったりしています。

“心の整え方”についてブログを書いていながら、読者さんより情緒不安定かもしれません( ̄▽ ̄;;
マイナス状態にも必ずプラスの面がある
ただ、そうやって日々アタフタしながら気づいた確かなことがあります。
それは、
「どんなにマイナスなときでも、それと同じだけプラスの可能性がある」
ということです。
未熟なばかりの僕ですが、これだけは確実に言えます。
気持ちが落ち込んで悪い状態に見えても、実はその裏側には良い面や前向きな気持ちが隠れているんです。
後ろ向きになるのは悪いことではない!
たとえば、 このブログで一番読まれた

という記事があります。
「人がキライ」「人と付き合いたくない」というのは、一見すると悪い状態ですが、こうなる気持ちの裏側には
- 人に対する理想が高く
- その理想を体現していない人が多くてガッカリしてしまう
- 同時にそれは自分自身が理想を叶えていないことであり
- 他人を通して自分の未熟さを目の当たりにしてしまう
- けれど、それは自身の成長意欲だったり
- 人というものが大好きという現れ
- だから、「人がキライ」というのは今後の自分と他人の成長につながる可能性を秘めている
といった側面があると解説しています。
こんな風に、マイナスに見えることでも、その裏側には必ずプラスの面があります。
ですので、気持ちが落ちこんだり、後ろ向きになるのは、決して悪いことではないのです。
世間には「心が明るい人の方がいい」「前向きでいるべき」といった考えが多いですが、それに引っぱられるのは違うと考えています。
自分の状態をしっかり見つめる
僕は自分のことを「弱い人間だ」と思い、ずっと悩んできました。

けれど、そうではないのです。
「弱い」というのは、裏を返すと「優しい」「柔軟性がある」といった側面があります。
ですから、 心(メンタル)を整える第一歩は、
「自分の状態をしっかり見つめる」
ということになります。
ニュートラルに捉える
そして、このときのポイントは、ニュートラルに捉えるということです。
無理にポジティブに捉えようとするでもなく、「自分はダメだ」とネガティブに捉えるでもなく、“単なる事実”として受け止めるんです。
「心の整え方」というと、何かを変えようとする考え方が多くて、「弱い」 と感じたなら「強くならなきゃ!」とする傾向があります。
けれど、そうではなく、「あ、そっか。自分って弱いんだ」 と風に、今の状態を余計な判断や先入観を入れずにそのまま受け入れるのです。
すると、
- 「ま。弱いままでもいっか。これが自分だし」
- 「弱いことで生まれる良いこともあるし」
- 「あれ? 弱くていいと思ったら、気持ちがラクなって前向きになってきたぞ」
- 「あ。弱いからこそ、これから強くなれるんじゃん!」
といった変化が、自然と起こったりします。
(これはあくまでも僕の心のパターンですけど)
ですから、気持ちが落ち込んだときの対処法は、その状態を無理に変えようとするのではなく、まずその状態をニュートラルに受け入れることなんです。
マイナスとプラスの両方を見つける
一番初めに、「自分を愛する」ではなく「自分を認める」という表現を使ったのも、こういった意図があります。
「愛する」だと「自分を前向きに捉えなきゃ」となりがちですから(^^;;
ですが、単に「認める」だと、そこに善悪や感情を付けず、ありのままにニュートラルに捉える意味になります。
なので、極端な話をすれば、

落ち込んだ時はとことんまで落ち込めばいいと思っています。
(ただし、うつ病など明らかに精神疾患がある場合は真似しないでください!)
そうすることで、現状の中にあるマイナス面とプラス面の両方を見つけることができるのです。
今この瞬間の感情を感じ切る!
少し別の視点で言えば、「感情を感じ切る」ということにもなります。
何かネガティブな感情が湧いたときでも、気持ちを抑えつけるのではなく、湧いてくるままの感情を素直に感じ切るのです。
どんな感情であっても、自分の心や体から湧いてくるのであれば、そこに確実に意味があり、それを抑えつけると どこかに無理が出てしまいます。
要するに、気持ちを抑えつけるのは“不自然”なのです。
余計なコントロールを入れず、そのままの気持ちを感じ切ること
そうやって「自分の現状を認める」「受け入れる」というステップを踏むことが、まず必要だと思っています。
僕の場合、出てきた感情を感じ切ると、感情は収まり(完全に消えはしませんが)、次の動きを取りやすくなります。
湧いてきた感情を書き出す
ただ、そうは言っても、マイナスの感情が起こったときに自分の状態を認めるというのは、難しいことかもしれません。
それに、「湧いてきた感情を抑えつけない」と言っても、周囲に他人がいるときにいきなり泣き出したり怒り出したりするのは、現実的に無理です(^^;;
(道端や職場でいきなり大声で喚いたりしたら、完全に「アヤシイ人」ですからね……)
じゃあ、どうすればいいのかというと、僕が実践しているのは、
湧いてきた感情をノートに書き出す
という方法です。
別に紙のノートでなくても、今は多くの人がスマホやパソコンを持っているので、メモ帳アプリに書き出してもOKです。
大切なのは、湧き出す感情をそのままアウトプットするということです。
自分を客観視する
こうすることで、感情が吐き出されてスッキリします。
スッキリすると、ネガティブな感情に囚われず、冷静にもなりやすくなります。
何より、文字にしたものを目で見ることで、自分の状態を客観視できるようになるのです。
▼こちらの記事に詳しい手順を書いたので、よかったらご覧ください

場合によっては、書き出した瞬間に「あれ? 全然落ち込む必要ないじゃん!」と気付いて、ケロッと回復する場合もあります。
そして、たとえモヤモヤとした感情が残ったとしても、自分の状態を客観視することで、自分が持っていた“思い込み”や“思考の癖(クセ)”が見えてきます。
“思い込み”を見つけていく
こういった“思い込み”や“思考のクセ”を見つけていくのが、めちゃくちゃ大切です。
なぜなら、これらがネガティブになる原因だからです。
“思い込み”というのは例えば、「明るい人の方がいい」「強くあるべきだ」といったものですね。
これらは世間に広まった考え方ですが、いつのまにか自分の中に浸透し、
「人間とは明るく振舞うべきだ」
「だから、暗い言動はダメなのだ」
という“思い込み”を作っていきます。
そして、実際に自分が“暗い言動”と取ると、「ダメだ!」という判断を下してしまうのです。
本来はそこに善悪はないはずだし、仮にマイナスであっても その裏側にはプラスの側面があるはずなのに、“思い込み”に囚われてマイナスにしか見えなくなっているのです。
“思い込み”に気づくと楽になる
ですから、落ち込んで苦しい状態から解放されるには、こういった“思い込み”や“思考のクセ”に気付いていくことにあります。
特に“思い込み”や“思考パターン”は幼少期の体験が原因になっていることが多く、

↑こんな風に、幼い時の体験が大人になってからも大きく影響したりします。
また、それは精神面だけではなく現実的にも影響を及ぼして、

という風に、「やりたいことをやろうとするのに過去の記憶に邪魔される」ということも起こります。
ですから、“思い込み”や“思考のクセ”に気づくと、そこに隠されていたプラスの側面が見えやすくなります。
そして、プラスの面が見えるようになると、自己をありのままに捉えることができ、自分自身を認めやすくなっていくのです。
僕はこんな風に論理的に自分の心と向き合って、一つ一つ時間をかけていくタイプですが、人によっては1日に瞑想する時間を取り、心を整えるケースもあるようです。ここに書かれていることが唯一の方法ではありませんので、ご自身で色々調べてみてくださいね(^-^)
有効な対処法は足元にある
僕自身は、こんな風に
- 自分の感情が動いたときに書き出し
- 書き出した感情を客観視し
- そこにある“思い込み”や“思考のクセ”に気づく
- そして、“思い込み”に隠されていたプラス面に気づく
ということを繰り返して、メンタルを整えて来ました。
今でも気持ちが落ち込むことは多いですが、以前よりはスムーズに回復できるようになったと思います。
また、以前はめちゃくちゃ強かった承認欲求も、少しずつ小さくなっていきました。

↑こちらの記事にも、湧き出す感情を書き出して客観視することや「自分で自分を認めること」の大切さをお話ししています。
で。何が言いたいのかというと、
自分の心を整えるポイントは、自分の日常や内側にある
ということです。
決して、どこかの書物に書かれているわけではなく、どこかの偉い人が正解を知っているわけでもありません。
ましてや、ネット上になんか落ちていたりはしません。
(なので、このブログにも“答え”や“正解”はありません。ご提供できるのは、あくまでも“ヒント”です!)
全てのカギは、あなた自身の足元にあるのです。
身近な人との関係を大切に
そして何より、あなたの日常で触れ合う人が、あなたが変化する助けを与えてくれるかもしれません。
僕は大学卒業後、半引きこもり状態になったのですが、そこから抜け出すきっかけをくれたのは、バイト先の上司でした。

また、僕は人に気を遣いすぎてしまう性格で、それを変えたいと思っていたのですが、ある人と一緒に過ごすことで、見事に“思い込み”を打破されました。

こんな風に、別に特別な人でなくても、日常で出会う人との経験が、自分の“思い込み”や“思考のクセ”を解き、大きな喜びや成長のきっかけを与えてくれるのです。
(って、これも僕にだけ言えることであって、あなたにも当てはまるとは限りませんけどね( ̄▽ ̄))
落ち込みやすい状態だと他人と接するのは怖いことかもしれませんが、自分自身を認められるようになってきたら、思い切って他人と接する機会を作るといいかもしれません。
心の整え方まとめ
さて。「心を整える方法(メンタルマネジメント)」として、色々と書かせていただいて来ました。
改めてポイントを整理すると、
- 一番大切なのは「自分自身を認めること」
- 一見するとマイナスな状態でも、プラスの側面がある
- なので、ニュートラルに現状を見つめることが大事
- だが、どうしても自分が嫌いだったり、ネガティブな感情が湧いたときは、それを文字にして書き出す
- 書き出したものを見つめて、自己を客観視する
- すると、自分の中にある“思い込み”や“思考のクセ”に気づく
- “思い込み”に気づくと、そこに隠されていたプラス面が見えるようになる
- 結果、プラスとマイナスの両面を踏まえ、自分を認めやすくなっていく
- だから、自分の心を整える方法は、どこかの誰かに教えてもらうのではなく、自分の足元にある
- また、身近な人との触れ合いが、心を解放するきっかけになることもある
となります。
とはいえ、僕自身はまだまだ些細な出来事で落ち込んだり、自分の嫌な部分に気づく毎日です。
ほんともう、情けないばっかりです……。
ですが、そのマイナスにはプラスの側面があり、新しい成長の機会でもあるので、今ではむしろ楽しみながら落ち込んでいます( ̄▽ ̄)
そして、
- 「あ。こんな風に落ち込む人もいるんだ」と笑ってもらったり
- 「自分も悲しんだり怒ったっていいんだ」と安心してもらったり
ということが出来ればと思い、このブログを書かせていただいています。
(こうやってブログに書くことで、自分の気持ちを客観視できますし♪)
よかったら、また遊びに来てください!(^-^)