日々、自分の嫌なところを見つけて反省します。
書き出すとキリがないのですが(というか、上手く言葉にならないのですが)、一部の例を挙げてみると……
- 「誰かのために」と思いつつ、結局は自分への見返りを求めていたりする
- 「お客様のお役に立つぞ!」と思いつつ、自分の利益や快適さを求めてばかりする
- 「妻の仕事をサポートするんだ!」と思いつつ、実は自分のことを支えて欲しいだけだったりする
- 「子どもにはのびのび育ってほしい!」と思いつつ、逆に束縛するような言動をしていたりする
という感じです。
「なんでだーー?!」
と激しく思いますが、頭で考えることと心の奥で思っていることが矛盾する場合が多々あります。
この“矛盾”を見つける度に、「自分はなんで未熟なんだろう?」と落ち込みます。
ですが、逆にチャンスでもあります。
その頭と心の矛盾を解消することで、次のステップへ進めるわけですから。
じゃあ、どうすればいいか?なのですが、ポイントは
心の奥から出てきた想いをまず受けとめ、それをじっくりと見つめる
ということになると思います。
例えば、「子どもにはのびのび育ってほしいと頭では考えるのに、心の奥では束縛したがってしまう」というような場合、
- 「束縛したい」という想いをまず肯定します
ぶっちゃけ、自分が「子どもを束縛したい」と思っているなんて、一般的にはカッコ悪いことなので、受けとめたくありません。向き合いたくありません。
ですが、そこを思い切って受け止めるわけです。
逆に、その気持ちを否定して、
- 「束縛したい」なんて思っているわけがない!
- そんな自分はウソだ!
としてしまうと、余計にこじれます。
だって、その気持ちは確かに自分の中に存在しているのに、それを否定したりフタをすれば、自分自身に嘘をつくことになりますから。
それに、心の奥にある想いを抑圧してしまうと、再び何かの機会に噴出してきて、同じことを繰り返してしまいます。
だから、たとえイヤな気持ちであったとしても、きちんと受け止めるのが大切なのです。
そして、その気持ちを受けとめて肯定した後は、「その気持ちがどうして出てきたのか?」を考えます。
いえ……「考える」というより「見つめる」と言ったほうがいいでしょうか?
- その気持ちの正体は何だろう?
- そんな気持ちを自分はどうして抱くようになったんだろう?
と自分の内面を丁寧に探っていくわけですね。
そうすると、たとえばですが……
- 幼少期のあの思い出があったからだ、とか
- 自分も両親に同じことをされていたからだ、とか
- 友だちの家庭を見てうらやましいと思っていたからだ、とか
そういった可能性が見えてきます。
これらは正解ではなく、あくまでも推測なのですが、自分が今抱いている“イヤな気持ち”に何らかの影響を与えていることは確かです。
ですので、その遡った可能性を、ある意味“事実”として受けとめ、
「そうか……過去にこういうことがあったから、今の自分はこの気持ちを抱いているのだな」
と更に過去の記憶を肯定します。そして、
「でも、この先はどういう風に生きていきたいだろうか?」
と未来へ視点を向けるのです。
そうすると、
- 自分は過去にこういう記憶があった
- だから今、“イヤな気持ち”を抱えている
- けれど、これからは こんな気持ちを持ちたい
- いや。そういう過去の記憶や気持ちがあるからこそ、未来はこんな風により良く生きたい
という感じで、過去の記憶と現在の“イヤな気持ち”を踏まえた上で、未来にとってより良い生き方や気持ちを設定することができるのです。
言葉ではなかなかお伝えしづらい部分ですが、
- 自分の中にある“イヤな気持ち”をきっかけに過去の記憶をさかのぼり、そこから辿って理想の未来へつなげていく
- 過去→現在→未来を自分の中で統一する
という表現になるでしょうか。
さらなる例を挙げれば、昨日の記事で、僕は妻に嫉妬の気持ちを抱いたことを書きました。

この裏には、「妻のことが大好きだから、自分のことを認めてもらいたい」という気持ちがありました。
ぶっちゃけ、これは“イヤな気持ち”です。
「認めてもらいたい」なんてカッコ悪いですし、もらうことばっかりを考えていて情けないです。
なので、見つめたくないです。
ですが、これを敢えて見つめていくと、幼少期の色々な経験とか今までの恋愛の記憶が影響していることが何となく見えて来ました。
なので、
「そうかー。今までのツライ経験が、自分にこういう想いを抱かせているんだな」
と、ちょっと納得ができました。
ですが、このままこの気持ちを持っておくわけにはいかないので、
「じゃあ、これからはどんな自分でいたい?」
「自分がどんな気持ちを抱いていたら、家族が幸せになる?」
という問いかけをし、
「相手のことが大好きなら、見返りよりも相手の笑顔や活躍を見ることが幸せだ」
という気持ちになりたい、と考えました。
これは絶対の正解ではなくて、あくまでも現時点での自分の最善案です。
ですが、過去の記憶や経験を踏まえたうえで、こういった気持ちに切り替えることで、
- 過去の自分も癒やされるし
- 現在の自分の“イヤな気持ち”も否定せず
- スムーズに未来へ向かっていける
と考えています。
だからきっと、「自分のイヤなところが見つかる」「日々、反省すべきことが起こる」というのは、こんな風に未来へ思考を切り替えるチャンスだと思うんですよね。
正直なところ、反省することはしんどいし、自分のイヤな部分からは目を背けたいですが、自分にとっても周りにとっても幸せな人生のためには、こうするしかないかなと思っています。
というか、大きなチャレンジや大きな苦労をするわけではないので、これが一番 省エネで人生を良くする道かもしれません。
そんなわけで、自分の嫌なところをたくさん見つけて、これからも反省を積み重ねていきたいです。