妻がもうすぐ、いなくなります。
あ。べつに別れるわけではなく、病気で死んでしまいそう、というわけでもありません。
単に仕事で家を空けるだけです。
妻は海外旅行専門の添乗員をしているのですが、あと一週間ほどで長期の出張に出るのです。
今までも月1回ペースで10日間ほど海外出張で家を空けていたのですが、今回は約14日間。
要するに、月の半分いなくなってしまうということです。
ですが、その姿を見て「外で働く妻って、本当に素敵だな♡」と感じています。
インドアな夫とアウトドアな妻
ブログへのご来訪、ありがとうございます! 「農マドワーカー」のいずばやしです。
大阪の郊外で無農薬・無肥料のお米づくりをしながら、インターネット関連の仕事をしています。
なので、仕事は基本的に田んぼか家の中という、超絶に“インドア”な生活を送っております。
ですが、一方の妻は“アウトドア”派。
キャンプなどが好きというわけではないのですが、とにかく外へ出かけていくことが好きです。
子どもの頃から海外旅行へよく行っていたり、大学時代はメキシコに留学していたり、ヒマを見つけては興味のある場所へ出かけたり、僕と付き合っていた頃も一ヶ月ほど海外を放浪する、ということをしていました。
そんなこんなな事情から、今は海外旅行のツアーコンダクターをしています。
実は“本家のヨメ”なんです
でも、これってよく考えると、我が家にとっては結構スゴイだったりします。というのも、我が家は江戸時代から続く古ーーーい家だからです。

↑コチラの記事に詳しく書いたのですが、400年くらい続いていて、僕は“本家の跡取り”だったりします。
なので、妻はいわゆる“本家のヨメ”というやつなのです。
で。“本家のヨメ”と言えば、、、
- 夫の日常や仕事を支え
- 夫の両親の言うことを良く聞き
- 家にいて家事と子育てをする
みたいなイメージがあります。
ですが、妻は、そこには完全にハマらない生活をしているのです。
長年の慣習を破った結婚
というか、そもそも僕らの結婚も、我が家にとっては画期的なことだったのかもしれません。
僕は小さい頃から「結婚はお見合いで」と言われて育ちました。ですが、妻とは完全なる恋愛結婚。
バイト先で知り合い、そこから学校の関係で遠距離恋愛になったり、最初は僕の親に結婚を反対されつつ、色々な経緯を経て、東京の実家から大阪の我が家へ来てくれました。
敷地内には両親も同居しているのですが(二世帯住宅みたいな感じです)、揉め事があるわけでもなく、平穏に過ごさせていただいています。

というか、↑こちらの記事に書いたように、「お義母さんがいるから離婚しない」と妻は言うくらいです。
そんなこんなで、かなりユニークというか、長年の“本家”の慣習をぶち壊して、今に至っております。
海外を飛び回る“本家のヨメ”
そして更に、昨年から妻は海外添乗員の仕事を始めました。
もともと結婚前にその仕事をしていたのですが、ご縁あって復職することができたのです。
ですが、
- 夫は田んぼと家で仕事をしていて……
- 家が江戸時代から続く古い家で……
- 両親と同居していて……
という状況で、長期で家を空けるのは、けっこうスゴイことかもしれません。
いわゆる“本家のヨメ”であれば、「家で家庭内のことを守るべし!」というイメージが強いですから。
実際、「あなたの家柄なら、奥さんが外へ働きに出るのは辞めたほうがいい」と言われたこともあります(^^;;
女性は家にいるべき?
というか、そもそも、フツーのご家庭でも「奥さんが家を空ける」って、なかなか出来ないらしいですね……。(「フツー」の基準って何かわかりませんが(^^;)
知り合いの女性の話を聞いていると、「1泊2日でも家を空けようとすると、旦那さんに反対される」そうなので。
どうしても、
- 女性は家にいるべし
- 家事と子育ては女性の担当
という考え方が、根強く残っているように思います。
ですので、我が家のように「およそ半月 家を空ける」というのは、あまり無いことなのかもしれません。
外へ出て働く女性は素敵!
ですが、妻を見ていて、つくづく思うのです。
「家の外へ出て頑張る姿、素敵だなー」
……と。
もともと好きだった海外へ行けて、今まで身につけてきた語学力を駆使し、お客さんを未知の世界を案内するって、すごく素敵なことだと思います。
きっと家にばかりいたら、彼女のその能力は発揮されることはなかったでしょう。
外へ出て働くことで、彼女自身が生き生きするし、それによってお客さんたちにも喜んでもらえます。
そう。妻は家から出て働くことで、自分のためだけでなく、社会にも貢献できているのです。
一人一人に合った生き方・働き方を
あ。もちろん「外へ出て働くのが苦手」という場合は、家にいるのが良いと思います。
家事や子育てが好きだったり、在宅ワークが得意な人であれば、外へ出て働くのは苦手でしょう。逆に、本来持っている能力を発揮できないと思います。
つまり、何が言いたいのかというと、
女性だって、男性だって、一人一人に合った能力の活かし方があり、それぞれのスタイルで暮らせたらいいよね!
ということです。
ですから、
- 女性だから家にいるべき、とか
- 男性だから外で頑張って働くべき、とか
ましてや
- “本家のヨメ”だから家を守るべし
というのは、ちゃんちゃらおかしいです。
そんなの、もはや時代遅れだし、ひょっとしたら人権侵害だし、その個人の持っている能力が社会で発揮されないので、経済的な損失とも言えます。
既存の価値観に縛られず、“その人自身”にあった生き方や働き方を見つけること
これが、個人にとっても社会にとっても大切なことだと思うのです。
最後に(さみしくたって……)
……と言いつつ、正直なところ、妻が家を空けるのはツライです。
だって、寂しいですもん(T-T)
好きだから、一緒にいたいし・・・。
でも、こんな風に寂しさや切なさを感じられるのも、僕にとっては貴重です。こうやって離れる期間があると、また恋愛時代の新鮮な気持ちを取り戻すことができるので。
だから、妻がいない寂しい状況も含めて、僕たち二人なりの生き方・働き方を築いていきたいと思っています。
- 妻の能力や可能性がもっと開かれていくように
- 同時に僕自身の能力も発揮されるように
海外を飛び回る妻にトキメキながら、試行錯誤していきます!