今の時代は「好きなことをしよう!」という方向に進んでいると思います。
それは単に、そういう人が増えたからというだけではなく、
- インターネットの普及で、自分の好きなことに共感する人と出会いやすくなったから
- AI(人工知能)がこれから人間の仕事を代わりにやってくれる、という声があるから
といった技術的な要因も含まれます。
ただ、そこに人間自身が追いついていなくて、
- 自分の好きなことがわからない
- 自分が何に向いているのかわからない
- 夢中になる感覚がわからない
という人も多いと聞きます。
「じゃあ、好きなことを見つけるにはどうすればいいのか?」
その問いを考えてみたら、自分なりの答えが出ました。
それは、
- 「難しい」「失敗するかも」と感じるのが実は好きなこと
- なぜなら、そもそも興味のないことには、難しさや失敗のイメージは湧かないから
- だから、敢えて不安や躊躇を感じることに取り組むといい
です。
好きなことって実は不安や躊躇を感じる
これを聞かれて、少し意外かもしれません。
「好きなこと」や「夢中になれること」って楽しいイメージがあるし、楽(らく)に出来るものだと一般的には捉えられますから。
ですが、自分のことを振り返ってみると、本当に好きなものに取り組むときって、
- 少し怖かったり
- 「できるのかな?」と不安を感じたり
- 「自分には向いてないよね?」と躊躇したり
ということが多かったのです。
「できない」「難しい」は“好き”の証
いま僕はウェブサイト作成の勉強にハマっているのですが、以前までは「自分にはできないよ」「きっと失敗するよ」と避けていたことでした。
少し専門的な話をすると「ウェブサイト作成の勉強」というのは、HTMLとCSSのことです。
ご存知ない方には「なんのこっちゃ?」だと思いますが、ホームページやブログを表示させているコード(アルファベットや記号)のことですね。
これを最近になって学び始めたんです。
そして、これがすごく楽しんです♪
「自分にはできない」と思っていました
ですが以前は、「自分にはこれは出来ない……」と思ってしまっていました。
なぜなら、HTMLやCSSはコードの量が半端ないし、それを使いこなしていくためにはタイピングが上手くなくてはいけません。
僕は日本語は打てても、アルファベットや記号を打つのは苦手だったので、すごく躊躇したのです。
また、HTMLのことは大学時代に少し学んだことがありましたが、やっぱり全部を覚えきるのは無理だったし、使いこなすこともできなかったのです。
しかも、その後でコードが増えたりもしています。
だから、改めて学んで自分のものにするって、すごく大きな壁に感じたのです。
興味があるから壁を感じる
ただ、ここでお気づきではないでしょうか?
「いやいや。HTMLとか全然わからんし、コードが増えたとか知らんし、大きな壁があるってどういうこと?」
「てゆーか、それがわかってる時点で、すごく興味があるってことじゃない?」
……と。
そうなんです。そもそも、興味がなかったり好きでないことには、
- それに取り組むことが大変だ、とか
- そこに壁がある、とか
- 自分には向いてないかも、とか
- 失敗するんじゃないかな、とか
って全然思わないんです。
例えば、僕は釣りに全く興味が無いのですが、「釣りをするのが大変だ」とか「自分には向いてないかも……」という漠然とした想いは全然抱きません。
子どもの頃に父に連れて行ってもらったり、友だちが近所の池や川によく釣りに行っていましたが、全く興味がなく、話にも全然ついていけませんでした。
今では、「全くやりたくない」とハッキリ言えるし、「そこに意識を向ける時間がもったいない」という感覚です。
そう。興味のないことややりたくないことには、考える時間すら使いたくないのです。
「失敗するかも」は「頑張りたい!」の裏返し
ですが、
- 「あ。これって、やるの大変かも……」
- 「自分には向いてないかも……」
という漠然とした不安や恐怖を感じるということは、実は興味があるということなのです。
もっと言うと、
- 「これを頑張っても、自分は失敗するかも……」
と考えるようであれば、それは“本当に自分の好きなこと”である可能性が高いです。
なぜなら、「失敗するかも」という考えが出てくるということは、それに対して自分が取り組んでいるイメージが湧いているということで、「頑張りたい」という気持ちがあるということですから。
好きなことは不安や恐怖の先にある
だから実は、「好きなこと」や「夢中になれること」って、取り組む前は不安だと思います。
怖いと思います。
ですが、その不安や恐怖を感じる自分をしっかりと向き合って、
「不安を感じるけれど、これって実は興味があることだからだ」
と自分で認めることで、本当に好きなことや夢中になれることが見つかるのだと思います。
僕は大学時代に声優になりたくて、声優の養成所に通ったことがあります。それもやっぱり好きなことだったので、プロダクションの仮所属になれるくらいまでなりました。
ですが、養成所に入る前は、めちゃくちゃ怖かったです。
「自分にできるかな?」「頑張っても失敗するんじゃないかな?」と不安ばかりでした。
けれど、そこを越えて飛び込んだら、とても楽しい世界が待っていました。
いつの間にか自然とやってしまうこと
あるいは、そこまで難しく考えなくてもいいかもしれません。
- 自分の好きなことって、ハッキリと頭で認識できることではない
- いつの間にか、自分が自然とやってしまうことにある
と、誰かが言っていました。
これって本当にその通りだと思います
そして、「いつの間にか自然とやってしまうこと」は、ポジティブな感情で取り組んでいることではなく、漠然と不安だったり「これって本当に自分に向いてるかな?」と考えてしまったりもします。
ですが、「そのことに意識を向けている」ということには変わりないので、不安を感じたり躊躇してしまうことの中に、自分の“好きなこと”や“夢中になれること”が潜んでいるのです。
最後に(好きなことは実は怖い)
まあ、でも、やっぱり怖いですけどね……。
好きなことだからこそ、上手くいかなかったり失敗したときのことを考えると、怖いです。
僕もいまHTMLとCSSの勉強が楽しいですが、「ちゃんと覚えられなかったら?」とか「上手く使いこなせなかったら?」ということを考えると怖いです。
“好きなこと”だからこそ、それができない自分になってしまったらショックが大きいですから。
でも、その不安や恐怖を乗り越えた先にこそ、“好きなこと”ができて、楽しく充実した人生が待っていると思うのです。
ですので、もし「自分の好きなことが見つからない」という場合は、「自分が不安や恐怖を感じるものって何だろう?」という視点を持つと良いかもしれません。
もちろん本当に嫌なことである可能性も高いですが、もしかしたら あなたにとって“本当に好きなこと”が潜んでいるがありますから(^^)
そして、そこに興味を持っている自分を否定せず、しっかりと受け止めることをオススメします!
少しでもご参考になるところがあれば幸いです。
▼こちらの記事もオススメです!
