今まで沢山の失敗をして来ました。
そして、また新しい失敗をしてしまいました。
ですが、今回の失敗に、僕の心はあまりダメージを受けていません。
どうしてなのか?
- 失敗をしても、ダメージを受けてしまう場合と、そうでない場合の違いは何か?
- もともと失敗をとても恐れていた自分が、「失敗しても大丈夫!」と思える理由は何か?
その辺りのことについて、今日は書いていきたいと思います。
今まで失敗だらけでした……
ブログへのご来訪、ありがとうございます! 「農マドワーカー」のいずばやしです(^^)
自然農法の田んぼをしながら、インターネット関連の仕事をしています。
「自然農法」というのは農薬や肥料を使わない栽培方法で、要するに「一般的な栽培とは違う」ということです。
なので、今まで沢山の失敗を重ねて来ました。
しかも、僕は農業が向いていないらしく、自然農法に取り組む人の中でも更に失敗が多かった人間だと思います。
そして、何度も何度も失敗を続けていると、どんどん失敗が怖くなって来ます。
よく成功した人の言葉などで「どんどん失敗しよう!」「失敗は成功の母だ!」と言われたりしますが、あれは嘘です。
失敗を繰り返すほど臆病になり、新たなチャレンジが出来なくなったのです……。
失敗が怖くないのは“仲間”がいるから
ですが今は、「失敗しても大丈夫!」「ダメでも再チャレンジしてみよう!」と思えています。
その違いは何か?
結論を一言で言うと、「仲間がいるかどうか」です。
“仲間”という言い方は少しわかりにくいかもしれません。もう少し具体的に言うと……
- 自分の活動を理解して応援してくれる人
- 自分と近い想いで、同じように活動している人
- 自分の活動から商品やサービスを受け取ってくれる人(=お客様)
こういった人たちとの繋がりがあることで、失敗は怖くなくなるのです。
“ひとり”で頑張っていた過去
以前の僕は、「ひとりで頑張らねば!」と思っていました。
一応、自然農法の団体に所属して研修を受けたり、そこで繋がった方々がいたのですが、自分の方から勝手にカベを作っていて、素直に助けを求めたり協力体制を組んだりできませんでした。
いわば、外見上は人と繋がっていても、心の殻(カラ)に閉じこもって、自分一人の努力だけで頑張ろうとしていたのです。
けれど、それゆえに沢山の失敗を重ねてしまいました。
独りよがりのやり方で、野菜が芽を出さずに終わることが何度もありましたし、少し育っても虫に食われて全滅だったり……。果ては、僕自身の管理不足で枯らせてしまったこともありました。
しかも、そうやって“ひとり”で取り組んでいると、どんどん自分の心が落ち込んでいくのです……。
“ひとり”だとネガティブスパイラルに陥る
「自分ひとりの努力で頑張る」というのは、一見すると良いように聞こえるかもしれません。
自分だけで責任を負うので他の人に迷惑をかけないし、一人の力で試行錯誤することで沢山の学びを得られます。そこで何かを達成できたら、自分ひとりの功績として自信にもなります。
ですが、“ひとり”のチャレンジで失敗が続くと、逆にマイナスのスパイラルに陥ってしまいます。
「視野が狭くなる」と言いましょうか、自分ひとりだけの思考で頑張ろうとするので、他の可能性に気づきにくくなります。
すると、更に失敗を起こしやすくなります。
しかも、視野が狭くなれば、失敗を犯した自分のことを責めてしまうのです。
「他の人に迷惑をかけないように一人で頑張る」というのは、一見良さそうに見えても、実はそれは「起こった失敗を一人で抱え込む」ということ。
「なんで自分はできないんだろう?」
「なんで失敗ばかり起こしてしまうのだろう?」
「なんて自分はダメなんだろう?」
そんな思考に陥って、ネガティブな感情に囚われてしまいます。
そして、自分自身の心を傷つけてしまうのです。
一人だと「失敗は成功の母」にはならない
ですから、以前の僕は、
- 失敗をするたびに自分を責めて
- 狭い視野とネガティブな感情のせいで、更に失敗を起こし
- そこからまた自分を責めて……
というスパイラルに陥って、浮上することができなくなったのです。
だから、「失敗は成功の母だ」なんて思うことができず、自然農法がトラウマのようになってしまいました。
もともと好きだったはずのことが、失敗が続いたせいで「イヤなこと」になってしまったのです。
そうなると、新たなチャレンジを起こす気力もなくなり、もはや「失敗」を起こす以前の問題になってしまいました。
「自然農法に取り組むこと」そのものがイヤになって、完全に行動が起こせなくなったのです。
そう。「失敗」すら起こせない状況になったのです。
「たくさん失敗しよう!」なんて言えない
だから僕は、世間でよく言われるように
- 「最初はどんどん失敗すればいい」とか
- 「失敗することで成功への道が見えてくる」とか
- 「失敗なんて恐れるな」とか
そういったことが言えません。
だって、失敗ばかり続けば心は落ち込むし、新たなチャレンジも成功への道もどんどん見えなくなっていくのですから。
ですが、それはあくまでも「一人で頑張っている」場合だけです。
その状況が変われば、失敗に対する考え方や姿勢もガラリと変わります。
“仲間”がいれば失敗は怖くなくなる
いま僕には、協力しあって一緒に栽培に取り組んでいる農家さんがいます。
お米づくりへの想いや方法を理解して応援して下さるお客様がいます。
そして、「お父さん、頑張って」と励ましてくれる家族がいます。
そんな状況になると、失敗することが不思議と怖くなくなったのです。
どうしてなのかは上手く言葉で表現できないのですが、おそらく「繋がりがあることで得られる安心感」が一番の理由だと思います。
今、僕の周りにいてくださるのは、僕が失敗を繰り返しても見守って下さる方々ばかりです。
もしお米や野菜を全く育てられなくなったとしても、普通に友達でいてくれたり、普通に応援してくれたり、自然と支えてくれると思います。
つまり、成功を前提としない無条件の繋がり、なのです。
もっと短い言葉で言えば、「信頼できる仲間」なのです。
「失敗しても大丈夫!」という安心感は成功を呼ぶ
って、お客様のことや家族のことを「仲間」と呼ぶのはおかしいかもしれませんが、自然農法に関して言えば、僕はそんな感覚で周りの方々を感じています。
だから、本当に有り難いし、心強いし、「自分のできる限りのことを頑張ろう!」と思えます。
そして、「失敗しても大丈夫!」という安心感を持って、チャレンジができるのです。
これは、「自分一人で頑張らねば……」と思い込んでいたときとは大きな違いです。
あの頃は、「成功しなければ……」と成功することを前提で考えていましたし、「失敗したら終わり」という思考にもなっていました。
ですが、無条件で見守ってくれる“仲間”がいることで、
「失敗したって全然だいじょうぶ!」
「だって、僕にはみんながいるから!」
という、すごく明るい気持ちで過ごすことができています。
そして、明るい気持ちになれれば、視野も広がり、新たな可能性や選択肢も見えるようになり、成功への道も見えやすくなるのです。
まとめ(まずは“仲間”をつくろう!)
さて。自分の実体験から、失敗についてお話ししてきました。
少し感覚的な話になってしまったので、伝わりづらかったかもしれません。
ですが、「失敗は母である」とか「どんどん失敗した方が成功へ近づく」とか「失敗しても大丈夫!」というのは、状況によっては当てはまらない、ということだけはお伝えできればと思います。
もう一度ポイントを整理すると
- 「失敗しても大丈夫」という場合とそうでない場合の違いは「“仲間”がいるかどうか?」
- 仲間がおらず「自分一人で頑張ろう!」という状況だと、失敗はツライだけのものになる。
- 一人で失敗ばかり続けていると、ネガティブスパイラルにはまってしまう
- だから、自分の活動を理解し無条件に応援してくれる“仲間”をつくることが大事
- “仲間”との繋がりは安心感を与えてくれて、「失敗しても支えてもらえる」という確信が持てる
- その確信があれば、思い切って失敗できるし、次のアイディアや成功への道が見えやすくなる
となります。
もしあなたが失敗が怖くて新たなチャレンジができないというなら、まずはそのチャレンジを理解し応援してくれる人と出逢うのが良いかもしれません。
そして、その人達と繋がりを深め、“仲間”として信頼できるようになれば、あなたは失敗を恐れずにチャレンジへ向かうことができるでしょう。
あくまで個人的な考えですが、少しでもご参考になるところがあれば幸いです(^^)
ここまでお読みいただき、本当にありがとうございました!!