「言葉って伝わらないものなんだなぁ」ということを感じています。
これは以前から感じていたことなのですが、今回あらためて実感しました。
きっかけは、今日 日本を通過する予定の台風24号です。
先日の大坂台風を経験しているので、台風24号の沖縄の様子を見て恐れおののいているのですが、他の地域の方はそうでもない感じ?
情報って、自分の体験に紐づくものでないと受け入れられないのだなぁ、ということと
「人生に大事なのは情報よりも体験だ!」
と実感してます。
— ばや@農マドワーカー (@shbayashi) 2018年9月30日
今回の台風24号も「非常に強い台風」とあって、昨日から情報をチェックしています。
すると、「沖縄が台風で猛威を奮っている」というニュースやツイートを見つけ、その映像や文章に恐れおののいていました。
なので、昨日から庭の片付けをしたり、扉や窓の補強をしたり、屋根に登って補修をしたり、と色々がんばっていました。
そして、同じ大阪の方とSNSでやり取りすると、
「今回も怖いですね……」
「何事もないといいですね……」
「頑張って耐えましょう!」
といった言葉を掛け合っています。
耐えてくださーーーーい!
こちらも耐えます!
そして、何事もないことを全力で祈りますo( ̄^ ̄)o— ばや@農マドワーカー (@shbayashi) 2018年9月29日
ですが、他の地域の方を見ていると、そこまで差し迫った様子ではない模様……。
しかも、Twitterで「台風」と検索をかけてみても、沖縄の被害は上がってくるものの「これから台風に備えます!」的なツイートは少なかったのです。
ですので、
- あれ? 他の地域の方はそこまで深刻に考えてない感じ?
- 僕は先日、大阪で猛威を奮った台風21号を経験してるから、めっちゃ怖いんやけど……
- そうか。やっぱり体験をしていないと、情報の重大さってわからないのか
ということに気づきました。
ですが、思い返してみると、以前の僕自身も台風の恐怖をそこまで深刻に考えていませんでした。
生まれてから今年になるまで、台風で大きな被害を見たことがなかったですし、「台風キケン!」というニュースがあっても、無事に通り過ぎることが多かったので、「台風なんて怖くないもの」と思いこんでいたのです。
けれど一方で、僕の父親は台風に関してすごく敏感でした。
僕が子どもの頃から、台風の前になると扉につっかえ棒をしたりして備えていました。
今でもその習慣は変わっていないのですが、「台風なんて大したことないのに、なんでそこまでするんだろう?」と僕は思っていました。子どもの頃からも、大人になってからも。
ですが、よくよく聞いてみると、父の子ども時代には猛烈な台風がやって来ており、台風の怖さを体験していました。
(父と同年代の近所の方々とも話したのですが、「昔の台風は怖かった」と言っていました)
だから、その恐怖の経験があるから、「台風の前にはしっかり備えをすべき」と考え行動に移していた、というわけです。
そして先日、僕自身も台風の猛威と恐怖を体験しました。
ですから、父が台風に備えることがよく理解できますし、今では「台風の前はしっかり準備すべき!」と心から思っています。
けど、ぶっちゃけ言うと、「台風に備えるべき」というのは一般的にも当たり前の情報です。
どこからどうみても正しいし、この情報にしたがって行動すべきです。
ですが、以前の僕は「正しい」と知っていても、そこまで深刻に考えていなかったし、実際の行動もちゃんと起こしていなかったのです……。
つまり何が言いたいかというと、
たとえ頭で「その情報が正しい」「その情報は有効だ」とわかっていても、自分自身の体感・経験と結びついていないと、本当の重要性や有効性はわからない
ということです。
もっとシンプルに言うと
「どれだけ言葉で伝えても、実際に体験してみないとわからない」
ということです。
ことわざで言えば「百聞は一見にしかず」ということになるのでしょうが、このことを実感しています。
僕は日々ブログで記事を書いたり、ネットの使い方やビジネスの方法を伝えたりするのですが、それって全て“言葉”(情報)に過ぎないんですよね。
けど、どれだけ言葉で丁寧に説明しても、結局のところは相手の方が実際に体験しないとわからないのです。
ですので、そこが歯がゆいし、「自分がやってることって何なのかなぁ?」と思ったりなんかしています。
でもでも、そこでふて腐れるわけではなくて、
「言葉(情報)って、やっぱり伝わらないものなんだ!」
「どれだけ頑張って言葉で表現しても、本当にわかってもらえることなんてないんだ!」
「だから、そこを割り切った上で、精一杯やるんだ!」
と、ある意味 割り切ったうえで、今後の仕事に取り組もうと思っています。
そして、言葉(情報)でどれだけ伝えてもわからないものなのですから、相手の方に実際に経験してもらうことを大事にしたいです。
言葉で全てを説明しようとするのではなく、
- 相手の方がご自身で行動を起こしてもらえるようにすること
- 相手の方の体感・経験が生まれていくこと
を重視したいな、と。
台風から完全に話がそれてしまいましたが、今回の台風をきっかけにそんなことを学んだのでした。
「人生で大切なのは情報よりも体験だ!」
このことを胸に、これからの仕事や人生に向き合っていきたいです。
ひとまずは、今日の台風を無事にやり過ごせますようにーーーーーー!

↑コチラの写真は、娘が初めてハシゴに登った様子です。僕が屋根の補修に登っていると、興味を持って登り始めてしまいました。また一つ彼女の経験が増えました♪