雨が降りました。
本当は明日あたりから稲刈りをしようと思ったいたのですが、確実に延期です(- -;;
どうやっても天気に左右されてしまう。そして、それは人の手ではコントロールができない。
これが農業の持つ一番の難点だと思っています。
(もちろん、醍醐味でもあるんですが……)
いえ。農業こそが、この世で一番難しいビジネスなのではないかと思うんです。
農業が難しいことを実感中
こんにちは! 「農マドワーカー」の泉林(いずばやし)です。
無農薬・無肥料のお米づくりをしながら、インターネット関連のお仕事もさせていただいています。
いきなりこんなことを言ってはなんですが……
ネット関連のお仕事をさせていただいていると、「泉林さんは仕事できますね!」と言っていただけます。
特に、ビジネスパートナーを組ませていただいた方からは、お褒めの言葉をいただくことが多いです。
けれど僕は、農業の仕事が苦手です。
ええ、それはもう自分でもビックリするくらい、仕事が出来ません(T-T)
今ちょっぴり自慢話をしてしまいましたが、「仕事ができる」と書いたことがめっちゃ恥ずかしくなるくらい、農業はめちゃくちゃ苦手なんです……。
そんな奴がなんで農業をやってるのか?については別の機会にお話しするとして、
「他のジャンルだと仕事がスムーズにできるのに、なんで農業だけはこんなに出来ないんだ!」
「農業関連のことはめっちゃ勉強したのに、いつまで経っても得意になれない」
「野菜を育てることは好きなのに、どうしても育ってくれない!」
(お米はかろうじて綺麗に育ってくれています)
という状況なのです。
他の仕事は人より上手くできるのに、農業だけはどんなに頑張っても上手くいかない……。
だから僕は「農業こそ、この世で一番難しいビジネスだ!」と思っているんです。
「儲かるビジネスモデル」の正反対
これは主観だけではなく、別の側面から見ても、農業は困難なビジネスだと言えます。
たしか、元・ライブドア社長の堀江貴文さんが以前に提唱された「儲かるビジネス」の原則というものがあり、それが、
- 利益率が高い(原価が安い)
- 在庫リスクが少ない
- 毎月、決まった額の収入になる
- 初期投資が少ない
という4つのポイントだったと記憶しています。
明確な情報源が見つけられなかったのと、僕の記憶がアヤフヤなので、あくまでも「こんな感じ」というイメージですが、確かにこの条件を満たせば儲けやすくなります。
ですが、農業はこのどれもを満たさないのです(^^;;
- 利益率が高い(原価が安い)
→ 種や肥料の仕入れ費、機械を動かす燃料費、種まきから収穫の労働、そして出荷の手間ヒマでめっちゃコストかかる - 在庫リスクがない
→農作物という現実的なモノなので保管のスペースを取る。しかも、ナマモノなので時間が経過すると劣化する(=腐る) - 毎月、決まった額の収入になる
→お米だと収穫は一年に一回のため、定期的に収益を出すのは無理。野菜などでも収穫できる季節や旬があるので、固定された販売形態が取れない - 初期投資が少ない
→土地の取得や農機具に初期投資が必要。特に農機具は数百万円単位の出費になる。しかも、始めたからといって、天候などの影響があるため、確実に生産できるとは限らない
という感じで、「儲かるビジネスモデル」の真逆を行ってしまうのです。
こういった視点から見ても、「農業はめっちゃ難しい!!」ということが言えます。
農業は大変なのに報われない
そして何よりもツライのは、これだけ大変な仕事でありながらも、「報われることが少ない」という点です。

↑コチラの記事でも触れたのですが、今の社会には食べ物が溢れています。
街を歩けばあらゆる飲食店がひしめいていますし、ちょっとお腹が空けばコンビニで手軽に食べ物が手に入ります。家で食べる食事にしても、「材料が手に入らなくて困る」なんてことはないでしょう。
つまり、農業で生み出される“商品”である農作物は、世の中に溢れすぎて、多くの人がそこに価値を見出さなくなったのです。
僕が小さい時は、
- 「ご飯つぶ1つでも残したらアカン!」
- 「農家さんが汗水垂らして作ってくれたんやで!」
と言い聞かされましたが、現在ではそういった考えを聞くことが少なくなりました。
多くの人が農作物や食べ物があることを「当たり前だ」と思ってしまい、それを生み出してくれる農家に感謝することが無くなってしまったのです……。
そう。農業はどんなに頑張っても、どれだけ素晴らしいものを作ったとしても、人から感謝されることが少なく、報われにくい仕事と言えるのです。
報われなくても誰かがやらなあかんのや
ですが、近所の年配の農家さんが、こんなことを言ってました。
「確かに報われへんかもしれへん。けど、これは誰かがやらなあかん仕事なんや」
……と。
この言葉を聞いて、僕の胸は熱くなりましたし、「かっこいい!」と思いました。それに、自分自身はまだそこまでの覚悟が持てなかったこともあり、恥ずかしくもありました。
けれど、お金が儲からなくても、人から感謝されなくても、
- 農業に取り組むことで社会に貢献できている!
- 食べ物を届けることで、誰かの命を支えている!
そんな想いと覚悟を持って、農業を頑張っている人たちは確かにいるのです。
もちろん、農業でも独自のビジネスモデルを作って収益を上げていらっしゃる方はいます
様々な野菜を栽培して、野菜セットの宅配サービスを展開し、個人でも定期的な収入の仕組みを作っている人もいます。
けれど、天気によって大きく左右されたり、先ほどの「儲かるビジネス」に当てはまらないことは確かなので、どんな農家さんも大変な中でお仕事されています。
だからこそ、「日々、食べ物を食べているのなら、少しでもいいから農家さんに感謝しませんか?」というのが、この記事で伝えたいメッセージです。
農家さんに感謝を!
って、自分も一応の農家でありながら、「農家さん」と人ごとのように書いてしまいました(^^;
ですが、ここは敢えて「(自分以外の)農家さんに感謝しましょう!!」と言いたいのです。
最初の方でお伝えした通り、僕は農業が苦手で、まだまだまともな仕事ができていません。ぶっちゃけ「農家」として見られるのが嫌になるくらいです。
でも、そんな中途半端な自分だからこそ、真剣に農業に取り組んでいらっしゃる農家さんたちの苦労がわかるのです。
そして、その仕事の素晴らしさがわかるのです。
できれば、ここまでお読みくださったあなたにも、そんなことを感じていただければと思っています。
日々の食事をする中で、少しでもいいから、それを作った人たち想いをはせてください。
そして、できれば感謝の心を送ってみてください。
そうすれば、実は、あなたの身体の中に入る食べ物の価値も高まり、あなた自身にも良いことが返って来ますから(^-^)
よかったら試してくださいね!!
さてさて。僕も、稲刈り頑張ります☆
などを書かせていただいています。
(「農マド」と言いながら、農業やネット関係の記事は少なめです(^^;;)
あなたの人生にとってお役に立てる内容があるかもしれませんので、よかったらご覧ください。