プレッシャーにめっちゃ弱いです。
いわゆる“豆腐メンタル”というやつなのですが、それゆえに小さい頃から苦しんで来ました。
今ではだいぶ克服しましたが、それでも名残は残っていて、自分が責任を負うべきことがあると、プレッシャーに押しつぶされそうになります。
(「豆腐メンタル」というのは、「豆腐のように柔らかくて弱い精神状態」ということです)
しかも、なぜか僕は昔から「しっかりしている」「大人びている」と見られるらしく、そのために色々と任されることが多かったです。小学校なら児童会長とか、中学・高校なら部活のキャプテンとか……。
それによって、さらにメンタルがきつくなって、大学時代からは心を病んで精神科に通ったこともあるくらいです。
それくらい、自分の人生は
- プレッシャーとどう付き合うか?
- ストレスを感じたときはどうすればいいか?
という課題の連続だったのですが、36才の現在、ようやく少しずつコツがわかって来ました。
今回は、プレッシャーやストレスを感じたときの対処方法を書いていきたいと思います。
プレッシャーへの対処法
プレッシャーやストレスを感じたときの対処方法。
それは、「自分自身を許す」ということです。
いきなりで「ハァ?何言ってんの?」と思われるかもしれませんが、僕自身も上手く表現できなくて、ちょっともどかしく感じています。ですが、あえて言葉で表現するとこうなってしまうんですよね。
プレッシャーの原因は自分自身
ここで、更に身も蓋もなく言ってしまうと、プレッシャーの原因は実は自分自身です。
一般的な感覚では、他人からプレッシャーを受けるように感じますが、本当は自分自身が自分に対して圧力や攻撃をかけている状態なのです。
もう少し具体的に言うと……
- 「こんな失敗をしてはいけない!」という考えを持っている自分が、自分自身に「失敗するなよ!」と言い続ける
- 「このまま進めば、こんなヒドイ状況になるぞ!」と考える自分が、自分自身に対して「これ以上進むな!」とブレーキをかける
というような状態です。
もちろん、他人からも「失敗するなよ」とか「そんなことは辞めろ」と言われることもあります。
ですが、その言葉を受け入れるかどうかも、実は自分自身が決めていることだったりするのです。
- 他人の言うことや他人の価値観を自分自身の中に取り入れる
- だから、他の人の言うような失敗はしてはいけない
という思考を自分自身の中で行うために、最終的に自分に対してプレッシャーをかけてしまうのです。
一見すると他人からのプレッシャーに見えたとしても、その間には、その他人の主張や価値観を受け入れている自分自身がいるわけです。
だから、プレッシャーから抜け出すためには、自分自身をコントロールすることが必要です。
そして、その手段が「自分自身を許すこと」となります。
プレッシャーを感じない人たちは?
非常に羨ましいことに、世の中にはプレッシャーを物ともしない人たちがいます。
- 自分のやりたいことを貫くんだ
- 本音で生きて何が悪い?
- 人の目を気にしてどうする? 自分の人生なんだから!
- 誰かが自分の道を阻んで来た? なら、そんな環境からは抜け出せばいい!
- プレッシャー? 何それ?
- みたいな感じの方々ですね。
特に、インターネットが広まって、人々が自由に発信できる環境が整ったからか、そういった人たちや考え方が増えているように思います。
個人的には、もうホントに羨ましいです!!!!
なんていうか鰹節(かつおぶし)のように硬くて強いので、“かつぶしメンタル”と呼ぶことにしましょう。
強靭なメンタルの理由は?
でも、そういった“かつぶしメンタル”の人たちを見ていると、結局のところ、自分で自分のことを責めていないんですよね。
他人からかけられるプレッシャーは、どんな人にもあると思います。
いえ、むしろ“かつぶしメンタル”の人たちには批判や非難の声が多くかかります。
けれど、“かつぶしメンタル”は、そんなことを気にせず進みます。
それはどうしてかというと、「他人からの主張や価値観は自分の中に取り入れない」と自分自身で決めているからです。
仮に、“かつぶしメンタル”の人と“豆腐メンタル”である僕が、同じ数と質の批判を受けたとしても、“かつぶしメンタル”の人は、何もなかったように進むでしょう。
- 「は? 何言ってんの? 自分には関係ないし」
- 「あなたの意見は有り難く聞く。けれど、それを自分自身の判断や行動に取り入れるかどうかは、自分次第だ」
という感じで。
けれど、一方の“豆腐メンタル”の僕は、
- 「あ。そういう考え方があるんですね。僕が間違っていたかも……」
- 「あの……僕のことを嫌って欲しくはないので、自分の行動や考えを改めます」
- 「ですので、できれば僕のことを悪く言わないでください。どうか認めてください」
という感じで、その批判を丸ごと受け入れたり、非難に屈したり、場合によっては媚びてしまう場合だってあります。
そう。この事例を見ればお気づきかもしれませんが、
- 他人に嫌われたくない
- 他人からの評価を得たい
という気持ちが、心の奥にあります。
そして、その結果「他人に嫌われる自分は許せない」「他人から評価されない自分はダメだ」という風に、自分自身を責めてしまい、プレッシャーを感じてしまうのです。
軸が自分にあるか他人にあるか
ですので、まとめて言ってしまうと、
- “かつぶしメンタル”の人 → 判断の基準が自分自身にある
- “豆腐メンタル”の人 → 判断の基準が他人にある
ということになります。
最近のよくある言葉で言えば、
- “かつぶしメンタル”は自分軸で生きている人
- “豆腐メンタル”は他人軸で生きている人
という言い方もできるでしょう。
もちろん“豆腐メンタル”の人にも自分の価値観や自分軸はありますが、「他人に嫌われたくない」とか「他人の評価を得たい」を優先して生きている、ということなんです。
他人軸が悪いわけではない
ですが、「嫌われたくない」「評価を得たい」という感情が悪いわけではありません。

↑こちらの記事にも書かせていただいたのですが、「嫌われたくない」という感情は日本の民族性から当然のものですし、「他人の評価を得たい」というのも その人の持つ特性だったりします。
ですから、「他人軸で生きる(=判断や行動の基準が他人にある)」ということが悪いわけでは決してないのです。
ただ、ここで大切なことは、自分に原因があるのなら、自分自身である程度コントロールできるということです。
自分自身の特性を把握する
仮に、もともと他人軸になりやすい性格だったとしても、それをコントロールすることはできます。むしろ、
- 自分はもともと「人に嫌われたくない」という感情が強い人間だ
- 自分はどうやら人の評価を気にしやすいタイプのようだ
と自覚することが、自分の感情をコントロールする第一歩です。そして、そこからプレッシャーやストレスから抜け出すことに繋がります。
なぜならば、そうやって「自分は他人軸で判断しやすい」と客観的に捉えることで、
- 「そうかー。だから、プレッシャーを感じてしまうんだね」
- 「ストレスを感じてしまっても仕方ないなぁ」
と、自分自身を肯定的に捉えるようになれるからです。
そして、この「肯定的に捉える」というのは、一番最初にお伝えした「自分自身を許す」と同義です。
- 自分自身の特性を知ることで、自分自身が抱えているネガティブな感情も肯定できるようになる
- 自分が感じているプレッシャーやストレスも、実は自分が他人の主張を受け入れたからだとわかる
- ならば、そうやって自分を責めてしまう自分自身を許そう
という流れが起きるのです。
まとめ
以上が、僕が考えるプレッシャーやストレスへの対処法になります。
かなり抽象的なことを無理やり言葉で表現しようとしたので、伝わりづらい部分もあったかもしれません。ですが、
- プレッシャーやストレスは、実は自分自身が生み出しているということ
- その根本は、自分が他人軸で判断していることに原因があること
- そして、それは元々の自分が持っている性格や特性にあるということ
- けれど、だからこそ、その性格や特性を自覚することで、自分自身をコントロールできるようになり、プレッシャーやストレスを軽減させられるということ
をお伝えできれば幸いです。
以前の記事にも書いたのですが、「自分自身を客観視する」というのが何よりのポイントというわけですね。

客観視については↑コチラの記事に書いているので、よかったらどうぞ(^-^)