妻が出て行きました。
ケンカしたのではありません。仕事です。
妻は海外旅行専門のツアーコンダクターをしています。いわゆる「添乗員さん」ですね。
なので、1ヶ月〜2ヶ月に一度のペースで、1週間から10日ほど家を空けます。
そして今朝早く、オーストラリアへ向けて出発しました。
僕は彼女を駅まで送って、さっき帰ってきたところです。
朝の空気が凛としていてすごく心地が良いのですが、その反面、心が寂しく感じています。
いつも一緒にいる妻が出て行くのは、寂しい。
それが仕事であっても、やっぱり寂しい。
僕らが夫婦になってから まもなく8年ですが、どれだけ一緒にいても、離れ離れになるのは寂しいです。
ですが、こうやって離れる時間って、実は大切だと思っているんです。
そしてもしかしたら、僕たちの夫婦仲を良くする秘訣は、この“離れる時間”かもしれません。
夫婦でも離れる時間が大事
ブログへのご来訪ありがとうございます! 農マドワーカーのバヤです(^^)
いま「夫婦であっても離れる時間が大事」と書いたのですが、思い返すと、僕たちは今まで離れ離れになることが沢山ありました。
というのも、妻は結婚当初から、事あるごとに実家に帰省していたからです。
(ちなみに、ツアーコンダクターの仕事を始めたのは、最近です。まだ3ヶ月くらいかな?)
僕の家は大阪、妻の実家は東京なのですが、結婚したての頃から、2ヶ月に1回くらいのペースで東京へ行っていました。
友達が東京に多くて、また行きつけの美容院も東京にあったり、色々な思い入れが東京にあったらしく、その気持ちを大切にしていたみたいです。こちらも、それを無下に「ダメ」とは言わずに見守っていました。
でも、まあ。それも正直なところ、寂しかったですけど……。
そう。実は、この「寂しい」という気持ちを感じることが大事なんだと思います。
寂しさを感じる機会をつくる
夫婦って一緒にいることが多いので、相手がいなくて「寂しい」と感じることはあまり無いと思います。
ですが、僕たち夫婦は結婚したての頃から、離れ離れになることが多かったのです。
まあ、「寂しい」と感じていたのは僕だけだったかもしれませんけど……( ̄▽ ̄;;
でも、この「寂しい」という気持ちによって、妻の大切さを再確認していました。
寂しさを感じることで、
- 妻の存在の大切さ
- 結婚してくれたことへの感謝
- 自分の妻に対する愛情
を実感していたんです。
シンプルに言い換えると、寂しさは愛情の裏返しなのでしょう。
さらに遠くへ旅立つ妻
そして今、妻は海外ツアーの添乗員を始め、さらに距離ができてしまいました。
以前は東京〜大阪の距離でしたが、今は「日本〜韓国」とか、「日本〜スリランカ」とか、今日からは「日本〜オーストラリア」の距離です。
ツアーの期間は1週間から10日ほどなので、以前に妻が実家へ帰省していたのと同じくらいの期間です。
ですが、物理的にこれだけ離れると、ちょっと以前とは違う感覚になります……。
- 距離が離れるほどに、寂しい
- だから、もっと……大切
そんな風に感じています。
存在の大切さを忘れないように
あ。もちろん、他の人に僕たちのスタイルを押し付けるつもりはありません。
夫婦のどちらかが海外を飛び回るって、なかなか無いでしょうから。
ただ、夫婦が離れる時間を持つのは、実はけっこう大事なことだと思うんです。
いつも一緒にいると、お互いの大切さを忘れてしまいます。だから、何らかの形で一定期間離れる機会があると良いと思うんです。
それこそ、奥さんだけが実家に帰省するとか、場合によっては家出しちゃうとか……。
家出は良くないこと?
よく、家出とか別居が「良くないこと」という風に言われますが、僕はそうではないと思っています。
もちろんケースバイケースなので、一概に「良いこと」とは言えないですが、一定の距離を取ることで
- 相手の大切さを知る
- 自分の気持ちを知る
ということができます。
うちの妻も家出します
というか、我が家も妻が家出することがよくあります(^^;;
実家への帰省や海外の仕事とは別に、
- 一緒にいることに疲れてしまったり
- 何らかの理由でケンカをしてしまったり
というときに、2〜3日 家を出て行くのです。
(そんな場合は、近所のビジネスホテルや友達の家に泊まるのだそうです)
家出によって仲良くなることもある
正直、僕としては苦しい気持ちになりますし、さらにぶっちゃけると、世間体を気にしたりもします……。
やっぱり「妻が家にいない状態」って、人に知られたらマズイんじゃないか?と思ってしまいますから。
ですが、そうやって妻が家出する方が、結果的に夫婦仲が良くなったりします。
もちろん、家出するということは仲が悪くなっている状態ですし、家出の後もしばらくはモヤモヤした気持ちになります。
ですが、妻が家が出て行ったことで、強制的に寂しさを感じ、そして自分の未熟さや反省点に気づきます。
- あんなことを言って悪かったな……
- あの行動は妻を傷付けてしまったな……
- 自分はまだこういう点ができていないな……
- 過度に妻に期待してしまっていたな……
というように。
そして、自分がこれから改善すべき点が見え、妻にも心から謝ることができます。
そういう過程を経て、結果的に夫婦の関係が良くなったりするわけです。
まあ、妻が家出する状況にしないことが一番なので、そこへ向けて全力で努力させていただいておりますm(_ _)m
あと、「家出する方が夫婦仲が良くなる」というのは、あくまでも我が家の事例です。決して他のご家庭に家出を勧めているわけではありませんので、その点はご理解ください。
寂しさからプラスにつなげる
ですから、何が言いたいかというと、
「寂しい」という気持ちを感じることが大事
ということです。
「寂しさ」は一般的にマイナスな感情なので、できれば避けたいかもしれません。ですが、この“マイナス”があるから“プラス”につなげられます。
家出であれ、実家への帰省であれ、海外出張であれ、妻と離れ離れになって寂しいから、妻の大切さに気づくことができるのです。
それはもう痛いくらいに。
そうやって
- 相手の大切さを知る
- 自分の気持ちを知る
ができることで、再び関係性を構築して、夫婦仲良くなれるのだと思うのです。
「ずっと仲が良い」はあり得ない
これは持論ですが、「ずっと仲が良い」ということは有り得ないと思っています。
仲が悪くなったり良くなったり、ケンカしたり仲直りしたり、離れたりくっついたり……を繰り返していくものではないかと。
いわば、波のように行きつ戻りつを繰り返しながら、次へ進んで行くんだと思うのです。
だから、逆に「ずっと同じように仲良くいよう」というのは危険です。
それだと、お互いの大切さに気づいたり、自分の気持ちを見つめることができず、離れる可能性が上がってしまうかもしれません。
仮に仲良く過ごせていても、それは見せかけで、本心では無理をしていることだってあるのです。
離れる覚悟を持つこと
ですから、夫婦仲を良く保つための秘訣は、離れる覚悟を持つことだと思います。
それは実家に帰るという形でもいいし、仕事に出る形でもいい。ケンカして家出する形だっていい。
そうやって、距離を取ることを恐れないことが大切だと思うのです。
むしろ「ずっと一緒にいよう」とすると、無理が生じます。
もともと違う人間なのですから、一緒に過ごしているうちに、どうしても齟齬が生じます。相手の嫌な部分や合わない部分が見えて来ます。
それって、もともと同じ家族だった両親や兄妹でも起こるものなのですから、夫婦で起こるのはごくごく自然なことです。
お互いの嫌な部分や未熟な点に向き合う
ですが、そんな時にどうするかが大切。
- 相手の嫌な部分や合わない部分とどう付き合うか?
- 逆に、自分に嫌な部分や未熟な点がなかったか?
- どうすればそこを改善していけるか?
を考え、自分の中でたくさん考え、そして二人で話し合うことで、次の関係性をつくっていけると思うのです。
そのためにも、離れ離れになる時間はやっぱり必要ですよね。
ですから、家出したくなったらした方がいいし、相手が「家出したい」と言ったら黙って送り出す方がいいと考えています。
(たぶん「喜んで」送り出すことができないでしょうから、「黙って」と書きました( ̄▽ ̄;;)
ただし、こういうときは「相手を変える」よりも「自分を変える」ことに専念する方がいいです。
他人を変えることは、たとえ夫婦であっても出来ないので。
たとえ相手の悪い部分を見つけても、それを厳しく指摘したり改善を要求したりすると、逆に関係が悪化するでしょう(^^;;
論点がズレるのでここでは詳しく触れませんが、反省点や改善点を考える場合は「自分自身が変えられる点は何か?」に集中するのがオススメです☆
まとめ
そんなわけで、要点をまとめると……
- 夫婦仲を良く保つには、離れる時間を持つことが大事
- 離れる時間を持つことで、相手の大切さに気づく
- 「寂しい」という気持ちを感じるなら、それは愛情の裏返し
- そうやって自分の気持ちも確かめる
- 同時に、未熟な点や嫌な部分を改善する努力をする
- むしろマイナスな出来事や感情をプラスに変えていく
- 「ずっと同じように仲良し」はあり得ない
- 距離が離れたり近づいたりを繰り返しながら進んでいく
- だから、相手と離れることを恐れない。離れる覚悟を持つ
となります。
少し逆説的な考え方ですが、僕自身の経験ではこう実感しているので、ご参考になれば嬉しいです(^-^)
さてさて。今日から妻がいないので、しばらく娘と二人きりの日々です……。
娘との時間はこれまた子育てという意味で大変になるのですが、妻が無事に帰ってくることを祈って、頑張って過ごしたいと思います!