「うちの子どもは運動が苦手」と思っていました。
けれど、 それは間違いだったことがわかりました。
今日は幼稚園の個人懇談だったのですが、
「そんなことないですよー」
と、先生に言っていただけたからです。
他にも、僕の中では
- 手先が不器用かもしれない
- おはしの持ち方が遅れているかもしれない
- スイミングの進みが遅いかもしれない
といった心配がありました。
でも、それらもぜんぶ僕の思い込みだとわかりました。
「あちゃー」 って感じです(^^;
自分としては、“子どもの成長を想って”そんな風に考えていたのですが、 本来の姿とはズレて子どもを見てしまっていた、というわけです。
めっちゃ情けないですが・・・orz
例えて言うなら、サングラスとか色メガネをかけているような感じですね。
- 「この子は運動が苦手かも」という疑いを勝手につくり出し、
- そういう思い込みの色メガネを通して子どもを見て、
- 「もしかしたら手先も不器用かも」と心配や疑いを更に増大させる
ということをやっていたわけです。
こういうのって本当に怖いな、と思います。
この“色メガネ”が僕の中だけで終わればいいですが、「○○が苦手かも……」という想いで子どもに接していると、実際に子どももその影響を受けてしまいますから。
心理学などでは「人間は他人から見られたイメージの通りに振る舞うようになる」と言われます。
有名なのは『スタンフォード監獄実験』ですが、
新聞広告などで集めた普通の大学生などの70人から選ばれた被験者21人の内、11人を看守役に、10人を受刑者役にグループ分けし、それぞれの役割を実際の刑務所に近い設備を作って演じさせた。その結果、時間が経つに連れ、看守役の被験者はより看守らしく、受刑者役の被験者はより受刑者らしい行動をとるようになるということが証明された
という風に、他人から「あなたはこういう人間だ」「こういう役割を持っている」と認識されると、そのイメージの通りの行動を取るようになる、ということですね。
まあ、『スタンフォード監獄実験』は、近年になった その信憑性が疑われていますが……。
でも、個人的な感覚としても、人からの見られ方や評価って、自分に対するイメージに大きく影響すると思うんです。
単純に言うと、
- 「君は絵が上手いね!」と言われたら、「自分は絵が上手いんだ!」と素直に思えるし
- 「君は勉強ができるね!」と褒められたら、「もっと勉強を頑張ろう!」と思えます
でも逆に
- 「泉林さんの話って、わかりにくいですね」と言われると、「あ。自分って話すのが苦手なんだ……」と思って、話すことに消極的になったり
- 「お前は不器用やなー」と言われると、そのことに対する意欲が下がって、更に不器用になります
(↑この二つはどちらも、実際に自分が経験したことです(^^;; あ。でも、「話がわかりにくい」と言われた経験は、その後「頑張ってわかりやすく伝えよう!」となって、文章力やコミュニケーション力を磨く努力につながりました。これはまた別の話ですが♪)
つまり、人からネガティブなイメージで見られてしまうと、そのイメージにつられて本当に苦手になったり不器用になったりするんですよね。
これを僕は、自分の子どもに対してしてしまっていたのでした。
愛する大切な子どもなのに……。
正直、めっちゃ怖いですね(- -;;
今回、幼稚園の先生のおかげで このことに気づけましたが、もし懇談会に行っていなかったら、ずっと「この子は○○が苦手」という目で見続けていたでしょう。
そうしたら、子どもはそのネガティブな方向に、本当に進んでいたかもしれません。
しかも、無意識に そう見てしまっていたのが、本当に本当に怖いです。
いえ。むしろ、子どものことを想って、
- この子に苦手なところはないだろうか?
- 他の子よりも遅れていることはあるだろうか?
- もしあれば、親として それを把握しておかなければ!
と思っていました。
それがいつの間にか行き過ぎて、「この子はきっと運動が苦手」「きっと手先が不器用」というネガティブな“色メガネ”を作ってしまっていました。
おそらく、自分の幼少期の経験から、こういう“色メガネ”を作ってしまったのでしょうが、そこまで言及すると複雑になるので、ここでは置いておきます。
何にしても、子どもを想うあまり、子どもにネガティブなイメージで見てしまっていたのは、本当に怖いな、と。
だから、そこに気づかせてくれた幼稚園の先生には、本当に本当に感謝なのです!
(先生は、別にそういうことに気づかせようとしてたわけではなく、淡々とにこやかに、幼稚園での様子を話してくれただけなんですけどね♪)
なんというか、「子どもって親だけが育てるものではないのだなー」とつくづく思います。
いえ。むしろ、「親だけで育てようとしてはならない!」とさえ思います。
親だけだと視野が狭くなって、勝手なイメージで子どもを見てしまいますから。
それよりも、色んな考えや価値観を持った大人と一緒に過ごして、多様な見られ方をするほうが、子ども自身の可能性が拓かれるのではないか、と思います。
その意味で、幼稚園に通えて本当によかったと思うし、肯定的に子どもを見てくれる先生に出会えてよかったなー、と心から思います(^^)
そうやって、色んな方々と出会いながら、そんな皆さまの協力を得ながら、子育てに取り組んでいきたいです☆