うちの子どもは、朝起きるのが苦手です。
ですが今日は、一番に起きました。
なぜなら「一番に起きた人がケーキを食べられる」という決まりを作ったから。
昨日、家族で食べるためにロールケーキを買ったのですが、少し余ってしまったのです。
で。その余りのケーキを、朝早くに起きた人が食べられることにしたのです。
(なので、この決まりは今日1日限定のものです)
甘いお菓子が大好きな娘は、「明日は一番に起きる!」と言って、昨晩 眠りにつきました。
そして今朝は、僕と妻よりも早く布団から出て、一番にキッチンに向かったのでした。
(でも、まだ4歳で背が小さいので、部屋の電気をつける手伝いは僕がしましたけど♪)
しかも、朝一番のトイレにも、自らの意思で向かい、一人で用を足し、手を洗って戻って来ました。
これにはかなりビックリしました。
いつもは「トイレ寒いから行きたくなーい」と、こちらがどれだけ言ってもなかなか言ってくれないので(^^;;
「そうか! 自分の中から湧き出すモチベーションがあれば、苦手なことでも勝手にやってしまうのか!」
ということに、改めて気づいたのでした。
しかも、トイレで手を洗ってキッチンに戻って来た娘は、
- 冷蔵庫の中にあったロールケーキの箱を自ら取り出し、
(背が小さくて届かないので、自分の椅子を冷蔵庫のそばまで運んで、手を伸ばしていました) - さらにテーブルの上に運んで箱を開け、
- ケーキを包んでいたビニルを剥がし、
- そこから自分でお皿とフォークを取り出してきて
バクッと食らいついていました。
普段は親がやっていることなのですが、自分の中から湧き出す意欲(モチベーション)があれば、自然と自分の手でやってしまうんだなぁ、と感心しました。
「そうかー。普段は『トイレに行きなさい!』『手を洗いなさい!』とか言ってしまうけど、それだと動けないんだなぁ
「それよりも、その行動や手段の目的や意義を伝えることが大事なんだな」
「もっと言うと、子ども自身にやりたいことがあり、『そのために、この行動が必要だ!』となれば、自然とやるんだなぁ」
ということに気づいたのでした。
もう少し整理すると、
- 「何をするか」(What)とか「どういう風にするか」(How)というよりも、「なぜその行動をするのか?」(Why)を伝えるのが大切
- そして その“Why”が、子どものモチベーションに直結していることが非常に重要
ということになります。
自分自身を振り返っても、人から「こうしなさい」と言われたことはやる気にならないです(^^;;
でも、自分の中に「やりたい!」と思うことがあって、「そのためには、コレとコレが必要だよ」と知ると、自然とその行動を取ってしまいます。
外部から言われるよりも、内部のモチベーションからこそ、本当の行動が生まれる
ということを、子どもの様子から再確認したのでした。

で。ケーキを食べ終わった娘は、空っぽになった包装箱とビニルをゴミ箱に捨てに行き、お皿とフォークを流しで洗うこともしていました。
食器洗いは今までやったことがなかったので、妻が横について教えていましたが、「自分がやりたい!」と始めたことであれば、新しいことも自然に学んでいく、という様子も目の当たりにしたのでした。
子育てをしていると、その外部の行動ばかりに目を向けて、「アレをしなさい」「コレをしなさい」と言ってしまいがちです。
ですが、これでは子どもは動けないんですよね……。
そうではなく、
- 子ども自身の「好きなこと」や「やりたいこと」に目を向け
- そのモチベーションを湧き立つきっかけを与え
- その上で必要な知識や方法を伝えていく
という風に、内面に目を向ける姿勢が大事だと実感しました。
日々の生活に追われると忘れてしまいそうですが、時おり振り返って子育てに活かしていきたいです!