「人に認められたい!」という気持ちが強いです。
けれど、最近はその気持ちがだんだん薄れて来ました。
それよりも、今の自分の状態に幸せを感じられるようになったり、「自分が認められるより、誰かのために何かをしたい!」という気持ちがの方が強くなりました。
この変化はどうして起こったのか? 探っていきたいと思います。
承認欲求の強い人間
こんにちは! 「農マドワーカー」の泉林です。
自然農法の田んぼを細々としながら、HP作成などインターネット関連の仕事をさせていただいています。
僕は昔から、文章を書いたり、イラストを書いたり、写真や動画を作ったり、ということが好きでした。
そして、それらをどんどんインターネットで発信して来ました。
なぜそんな風に発信していたかと言うと、自分のことを認めて欲しかったからです。
表現活動そのものが好きだったというのもありますが、できるだけ沢山の人に自分の存在を知ってもらい、自分のことを沢山褒めて欲しかったのです。
こうやって言葉にすると“イタイ人”なのですが、でもやっぱり、そうなのです( ̄▽ ̄;
それに、大学時代は声優を目指して養成所に通っていたこともあり、「自分のことを見て欲しい!」「人に認めてもらいたい!」という想いが強くありました。
要するに、「承認欲求が強い」ということですね。
ただ、それが最近になって変化しました。
人の評価が気にならなくなった?
以前の僕は、Facebookで投稿するにしても、「いいね」やコメントの数を気にしていました。
- 沢山の『いいね』が欲しい!
- やった! 『いいね』の数が100を超えた!
- 次は200個の『いいね』だ!
という風に。
ですが、最近はそういった欲望(?)がなく、「『いいね』の数とか別にいらんわー」と思い始めています。
実際、昨日もFacebookに投稿したのですが、以前より「いいね」やコメントが少なくても気にならなくなっています。
つまり、承認欲求が薄れたようなのです。
でも、この変化はどうして起こったのでしょうか?
自分自身を認めること
答えを一言で言うと、「自分で自分のことを認められるようになったから」です。
もっと短く言えば、「自己肯定」ですね。
「はあ? それだけかよ?」
「てゆーか、自己肯定できから苦しいんだろーが!」
というご意見があるかもしれません。
そうなんです……本当にその通りなんです。
よく世間でも「自己肯定しましょう!」「自分自身を認めましょう!」みたいなことが言われるんですが、そんなこと僕も出来ませんでした。
けれど、自分で自分のことを認められるようになると、「人から認められたい」という気持ちが薄れることは確かです。
というか、人から認められようとする必要性がなくなります。
ですから、自分で自分を認められるようになる方向へ行くことは、どんな人にもメリットがあると思います。
ただ、そのためにはコツがあるのです。
自己肯定へ進むコツ
では、自分で自分を認めるためにはどうすればいいのでしょうか? 実際に自分自身がやってきたのは、次のような方法です。
- 感情が落ち込んだとき逐一メモする
- 今の自分で出来ることを日々積み上げていく
この2つにコツコツ取り組んで来ました。
めっちゃ地味な方法なのですが、時間をかければ確実に変化があるので、詳しくご紹介していきます!
①感情が落ち込んだとき逐一メモする
実は、この方法が一番効果があります。
ただ、やり方はとってもシンプルで、「日々の生活の中でネガティブな感情が湧いたとき、その状況や気持ちの動きをメモにとる」というものです。
例えば、仕事で失敗して落ち込んだとしたら、「○○なことでミスをした。とても悲しい気持ちになった」と書きます。
あるいは、家庭の中でケンカをしたとしたら、「妻に△△なことを言われた。めちゃくちゃムカついた」という風に書きます。
記入するのは手書きのノートでもいいですし、スマホのメモ帳アプリなどでもOKです。
ただ、ポイントなのは感情が落ち込んだ時にすぐに記入できるようなもの。だから、持ち運べて取り出しやすいものが良いでしょう。
こういったとってもシンプルな方法なのです。
「で。それでどうするの?」
と思われるかもしれませんが、実はこれだけです。
自分の感情の動きと、その時の客観的な事実を記録に取るだけなのです。
自分を客観的にとらえる
「そんなん、記録するだけじゃ何も変わらへんやん!」
と突っ込まれそうですが、実はこうやって記録に取るだけで確実に変化が起こります。
なぜかと言うと、自分を客観視できるからです。
自分で自分のことってわかりにくいものです。誰だって、鏡なしには自分の顔を見ることは出来ません。
- 普段の生活で、自分の表情がどうなっているか?
- どんな体の動き方をしているのか?
というのは自分自身で見ることは出来ません。
これは心の動きも同じで、自分の心がどんな原因で動いていて、動いた時にどんな変化をするのかというのは、多くの人がわからないままなのです。
けれど、こうやって自分の感情が動いた時に記録を取ると、それを客観視できるようになります。
特に、感情が落ち込んだときというのは視野が狭くなるので、自分を冷静に見つめづらいもの。
だから、意識的にメモをするのです。
この方法はいわば、自分の心を鏡に映すようなもの。
そうやって普段の感情の変化を記録することで、自分自身の心を知っていくということができるのです。
先ほど、「感情が落ち込んだときにメモする」と書きましたが、余裕があれば感情が上がったときも記録するのがオススメです(^-^) そうすれば、自分の心のことがよりわかりやすくなりますから。
自分の良いところが見えてくる
「人に認められたい!」と思うのは、感情がネガティブになっている時が多いです。
気持ちが落ち込んでいるから、それを埋めようとして他の人からの承認を求めてしまうのです。
だから、承認を求めてしまう前提となる心の状態を、こうやって記録を取ることで見つけていきます。
そして、自分の心の変化を冷静に分析します。
なので、メモした記録は後で振り返るといいです。一週間に一度とか一ヶ月の最後にとか、定期的に記録を振り返ることで、自分自身の心の変化がわかりやすくなります。
そうすると、不思議なことが起こってきます。
「あれ? 自分ってなんで、こんなことで落ち込んでたんだろう?」
「自分ってなんで、こんなことで悲しんでたんだろう?」
と感情がネガティブになったことが、おかしく思えてくるのです。ある意味、“他人事”のように感じ始めます。
そうやって継続していくうちに、それまでネガティブだと思っていた出来事がそうは感じなくなり、自然と感情が落ち込むことが少なくなっていきます。
そして……
「あ。自分って、こういうことが得意なんだな」
「自分って、こんな良いところがあるじゃん!」
と、逆にポジティブな面が見えるようになっていくのです。
感情の動きを記録に取り、自分を客観視することで、本来の自分自身の姿が見えるようになるのです。
ただし、とっても時間がかかります。僕は一年くらいかかりました。そこが大きな欠点ではあるのですが、継続していくと確実に変化するので、ぜひ取り入れてみてください!
②今の自分で出来ることを日々積み上げていく
では次に、「今の自分で出来ることを日々積み上げていく」というもの。
「自分自身を認められない」というのは、今の自分に満足できず、より高い理想を持っている状態です。
「理想を持つ」というのはとっても素晴らしいことなのですが、それが行き過ぎると、その理想を自分自身に押し付けたり、「そんな理想になっていない自分はダメだ……」と卑下してしまいます。
こうなると、自分のことを認められず人の承認を求めてしまう、というわけです。
ですから、今の自分の状態に満足することができれば、自分を過度に卑下することなく、自分を認められるようになります。
それに、高い理想を持っていたとしても、そこに一気に行ける訳ではありません。今の自分からその理想へたどり着くまでの過程が必要となります。
では、その過程はどう踏んで行けばいいのか?
それは、「今の自分で出来ることを日々積み重ねていく」ということです。もっと正確に言えば、
- 今の自分から今日は少しだけ成長して……
- 明日は、そこからまた少し成長して……
という風に、今の自分よりも一歩でも前へ進んでいくということです。
そうすればいつかは理想に辿りつきますし、仮に理想にたどり着かなくても大きなものを得られます。日々の前進を少しずつ繰り返していると、確実に何かが積み上がっていきます
それを後から振り返れば、自分だけにしか無し得ない成果となります。
例えばですが、僕はこのブログについて「毎日100記事書き続ける!」という理想を持っています。
これまで60記事を書き続けて来ましたが、それだけでも大きな自信や喜びとなっています。最終ゴールである「100記事」にはたどり着いていなくても、今までの過程が自分の中に自信を生んでくれたのです。
そして、これは「今の自分に出来ること」を少しずつ毎日継続することで起こりました。
自分にとっては「何でもない」と感じていることでも、日々積み重ねていくことで、あとで大きな成果となるのです。それが自己を肯定する要因にもなります。
ですから、「こんなの誰でも出来るんじゃない?」「大したことじゃないよ」ということであっても、それが今の自分に出来ることなら、
- それを日々継続していくこと
- そして、少しでも成長していくこと
その結果、大きな成果と自信を得られるようになります。
あなたにも、きっと何か出来ることがあるはずですから、この方法もぜひ取り入れてみてくださいね!
「人に認められたい」は実は……
この二つの方法に取り組んでいくことで、僕は気づいたことがあります。それは
「ああ。本当は人に認められたかったんじゃなくて、自分自身に認められたかったんだな」
ということ。
昔から僕は「人に認めらたい!」と思っていました。
ですが実は、「人に認められる」という現象を通して、自分で自分のことを認めたかったのです。
- こんなに人に褒められるから、自分は素晴らしいんだ
- たくさんの人が評価してくれるから、自分って意味のある人間なんだ
そんな風に思いたかったのです。
けれど、「自分の素晴らしさ」や「自分の意味」って実は、もうすでに自分の中にあったりするんですよね。
他人から褒められなくても、人の評価がなくても、自分には良いところはいっぱいあるし、この世界の中で出来ることも沢山あるし、生きている意味は十分にある。そう思えるようになりました。
つまり、今までお伝えして来たように
- 自分の感情を記録に取って客観視する
→自分の良いところが見つかる - 今の自分で出来ることを積み重ねる
→自分にしかできない成果を築ける
という方法を取ることで、人の評価がなくても、自分で自分のことを認められるようになったのです。
だから実は、「人に認められたい」という気持ちは不要なのです。
逆にそこに縛られると、人の機嫌をうかがうばかりになったり、意味もなく「いいね」やコメントを求めてしまったりして、本来の自分の良さが発揮できません。
そうではなく、自分で自分のことを認められる状態を作ること。これが何よりも大切なことだと思います。
そのためには、時間もかかるし、とっても地味な方法ではありますが、今回ご紹介した2つの方法を試していただければと思います。
(お金がかからないので、やらない手はないですよ?)
あなたの人生がより良きものになりますように、心からお祈りしています(^-^)